妙高・戸隠日本百名山

黄色、橙色、紅色、琥珀色、茜色。色とりどりの秋の色。

夏の勢いも衰えてきた山の緑に、艶やかな秋色が混ざり出す。

山が、一年で最もゴージャスに彩られる季節が始まる。

笹平まで登ると、笹原の向こうに山頂 ...

浅間・志賀日本二百名山

青空の下で緑の稜線が輝いている。

前後左右まったく人の気配がない。駐車場には他に二台の車が停まっていたが、だいぶ先に出発したようで顔を合わせることはなかった。後から登ってくる人もいない。

快晴の三連休で、人気の ...

東北の山日本百名山

雨。ずっと雨。

夜半過ぎから登山口の駐車場で待機しているが、明るくなっても雨はやみそうにない。仕事の終わった金曜の夜に車を走らせ、7時間かけて来たというのに無慈悲な雨は降り続く。

せっかく東北まで来たんだし小雨 ...

霧ヶ峰・美ヶ原日本百名山

真っ白だ。数メートル先しか見えない。夜が明けて朝になったが、太陽の暖かさは感じられない。

夜半過ぎに駐車場へ着いたときは、激しい風と雨で車が揺れるほどだった。朝になり、だいぶマシになったが、回復したとは言いがたい天気だ。

浅間・志賀日本二百名山, ぐんま百名山

森を抜けると視界が開けた。緑の稜線が白砂山まで続いている。

この稜線が、群馬と新潟の県境になる。ぐんま県境稜線トレイルとして整備された、草津から白砂山を経て谷川連峰まで続く稜線の一部だ。

整備されたと言っても、 ...

南アルプス日本百名山

急げ。早くしろ。

濡れたテントを乱雑に畳んでザックに突っ込んだ。湿ったシュラフやその他のあれこれもだ。

急げ急げ。少しでも早く山頂へ近づこう。

四日目の朝は、森林限界を超えた稜線で迎えた。東の空が薄 ...

南アルプス

登っても登っても登りが続く。それも、けっこうな急登だ。

早朝に二軒小屋を出発し、それからずっと登っている。荷物の重さで肩は痛み、背中と腰は圧迫される。足には力が入らず、歩みは遅い。

天気は良い。青空だ。しかし、 ...

南アルプス日本百名山

歩き始めは霧のような雨だったのが、だんだんと雨足が強くなり、いつしか本降りとなっていた。強い風に吹かれた雨粒が、容赦無く顔に打ち付ける。気温もずいぶん低くなった。猛暑の夏とはいえ、森林限界を超えた3000mの稜線である。雨に濡れ、風に ...

高尾・相模湖

午前中の所用が終わり、午後から暇なので山へ行く。

こんな時間だから高尾くらいしか行けない。高尾でいいよ高尾で。そうだ、こんな暑い日はあれを食べに行こう。あれだあれ!カキ氷だ!

高尾山口に到着し、カキ氷を食べたい ...

奥多摩・奥武蔵

台風一過の快晴の朝。せっかくだから山へ行く。

早朝はまだ激しく雨が降っていて出発がゆっくりになったので、近場で武蔵五日市方面へ向かった。このあたりなら、うちから1時間もかからず余裕で到着できる。

払沢の滝から浅 ...