まるで修行のような一日 – 経ヶ岳 / 多良岳
修行だ。これは修行だ。薄暗い樹林帯の急登がいつまでも続く。疲れるばかりで楽しみが無い。
長崎最後の一日は多良岳に登ることにした。山頂ピストンじゃつまらないので、黒木集落から経ヶ岳に登り、稜線を縦走して周回下山する。 ...
Brand-New Year – part3 雲仙普賢岳
平成新山を後にして、ようやく登山道らしくなってきた。稜線まで上がると景色が良い。ついつい立ち止まって振り返り、写真を撮ってしまう。
稜線をしばらく進むと普賢岳の山頂だ。
山頂では数組の登山者が思い思いに時を過ご ...
Brand-New Year – part2 平成新山
雲仙岳の周回ルートは単調な区間がまあまあ長い。景色の良い場所は抜群に良いのだが、退屈な区間はひたすら退屈である。国見岳から下山してしばらくは普賢岳の山頂を巻くようにして進むため、平坦で暗く展望のない樹林帯が続く。
そんな登 ...
Brand-New Year – part1 国見岳
2023年の元旦は島原の海で迎えた。残念ながら水平線上の分厚い雲で初日の出を拝むことはできなかったが、振り返ると雲仙岳の頂がモルゲンロートに染まっていた。
あそこへ登るのだ。
登山口まで車で移動して、ゆっくり目 ...
2022年ラス詣 – 宝満山
三年ぶりに九州に来た。
まとめて休みの取れる年末年始には、できるだけ遠くへ行きたい。かといって北へ向かうのは季節的にあまり上手くない。というわけで年越しは九州が多かった。三年ぶりになったのはコロナだからというわけではなく、 ...
これで最後の九州の山 – 鶴見岳
九州最後の一日は、鶴見岳に登ることにした。となりの由布岳には登ったことがあるが、その時は前日に大雨の大崩山を登っていて、体調も良くなく気力もなく、天気もイマイチだったので鶴見岳には登らなかったのだ。今回も空は晴れているが、山頂には雲が ...
円環の輪 – 傾山
ゆっくり起きたら、日が昇っていた。まあ、今日はそれほど長距離ではない。いそいそと準備して出発だ。
朝日を浴びた傾山が黄金色に輝いている。あそこが最後のピークになる。
疲れが溜まっているのか、ペースが上がらない。 ...
ゆるやかに、たおやかに – 障子岳 / 古祖母山 / 本谷山
祖母山の山頂で初日の出を拝み、新しい年を祝ったら、そろそろ出発だ。先は長い。あまりゆっくりしてもいられない。
ひと晩を共にした方々に見送られて、縦走路へと踏み出した。
山頂に居合わせた30人以上のなかで、縦走路 ...
365日目の登頂 – 祖母山
ガスっているが、山頂まで行っておこう。
尾平登山口から九合目小屋まで登り、薪ストーブの暖かさに腰が重くなりかけたが、意を決して外へ出た。
ちょうど一年前、2019年1月1日の早朝に、電波も入らない山奥の登山口で ...
2019年 山初め – 立花山 / 三日月山
2019年1月1日早朝、携帯も通じない山深い登山口で、スマホも財布も車のキーも車内に残したままサンダル履きでドアをロックするという事案が発生し、さまざま複雑な物語を経て復旧したのは夕方遅くだった。そんなこんなでその日はどこにも登れず、 ...