夏の終わりの千葉の海で穴子を食べて雨降る山に登り、郷土博物館を見学した日
夏の終わりに海を眺めたかったというセンチメンタルな理由がなかったわけではない。が、しかし、先週は埼玉だったから今週は千葉へ、先週は山だったから今週は海へ、そんなどうでもいい理由で内房の富津に来た。人生の選択なんて、たいていはそんなどう ...
汁で呑む – じゃっぱ汁 / けの汁
汁物で酒を飲むのが好きだ…と言うと、けっこうな確率で怪訝な顔をされる。一般的にはあまり流行らないとわかってはいるが、液体を肴にして液体を飲むのも悪くない。洋食のスープにワインも良いし、広東料理のスープは材料費と手間ひまをかけた逸品だ。 ...
玉子とうふ、茶わんむし、赤飯
玉子とうふに茶わんむしに赤飯、それのどこが郷土料理?と思うかもしれない。
自分がいつも食べているのと同じ物を全国どこでも食べているとなんとなく思いがちだが、日本は広いそして多様だ。名物と言われるようなものではなく、ありふれ ...
津軽の郷土料理 – 貝焼き味噌 / イガメンチ / ねぶた漬け / ホヤの水物
弘前には二泊する予定なので、いろいろ食べて飲んで…とわくわくしていたのだが、意外と店が少なく、いや飲食店はあるにはあるのだが、地元の人が行く地元料理の飲み屋というのがなかなか見つからず、郷土料理だと観光客相手の店ばかりが目についてしま ...
法界折
弘前市内のスーパーマーケットをぶらぶら見てたら、惣菜売り場に見慣れない弁当が山積みされていた。法界折という名前の付いたその弁当は、内容を見るにお盆に関係がありそうだった。
調べてみると、法界折というのはお盆に用意する津軽独 ...
山人漬け
日本一人口密度の低い市町村、特別豪雪地帯、平家の落人伝説、独自の言葉に独自の文化。現代では車で気軽に行ける檜枝岐も、かつては外の世界と隔絶された、まさに秘境と言っていい地であった。
標高900m以上の高地にあり周囲を高い山 ...
石川県の郷土料理 その2 – かぶら寿し / こんか漬け / 粕漬け / ふぐの子
かぶら寿しも金沢を代表する郷土料理のひとつだ。カブにブリを挟んで米麹で乳酸発酵させた「なれずし」の一種だが、寿司と言っても米は使っておらず、どちらかというと漬物に近い。
ブリもカブも高級品なので、かぶら寿しもまあまあいい値 ...
石川県の郷土料理 その1 – 治部煮 / 金時草 / ブリ / 黒作り / どじょうの蒲焼き
加賀料理には気品がある。江戸、大阪、京の三都に次ぐ大都市だった金沢では、加賀百万石の財力を活かして独自の文化が発展した。食文化も個性的で、独自の郷土料理や食材が豊富だ。
城下町金沢の武家文化を代表する料理は、なんといっても ...
しそ巻き
しそ巻きは、宮城や山形など東北各県で食べられている。一般家庭でどれくらい馴染みがある食べ物なのかは知らないが、道の駅や地場の物を扱う土産物屋などで見かけることは多い。
胡麻や胡桃をすり潰して粉にし、砂糖や小麦粉とともに味噌 ...
長崎の練り物 – 天ぷら / 龍眼 / 豆腐かまぼこ
長崎まで来ると、スーパーの商品も東京とはずいぶん違う。魚売り場ではフグやナマコが普通に売られており、お惣菜コーナーには鳥の炭火焼きが、肉売り場には鳥刺しが並ぶ。買って帰りたいものがたくさんあって悩ましい。
今回は、ちゃんぽ ...