奥琵琶湖、陸の孤島 – 菅浦
南北に長い琵琶湖の最北端、岸から細長く突き出した岬の先端部に菅浦の集落はある。眼前の湖と背後の険しい山々に囲まれたわずかな土地に民家が密集している。
湖に近い家屋は前面が石垣で守られ、入江には大型の防波堤が築かれている。湖 ...
琵琶湖の北の宿場町 – 木之本
平入の町家やうだつの上がる家、洋風建築に昭和の商店が入り混じって賑やかな町並みだ。
町には三軒の醤油醸造所と二軒の造り酒屋があって、歴史の古さを物語っている。
琵琶湖の北に位置する木之本は地蔵院の門前町として町 ...
湖北のおはなし
新年早々、一部界隈に衝撃が走った。あの井筒屋が駅弁事業から撤退するというのだ。
井筒屋というのは米原にて駅弁を製造販売する企業で、井筒屋の「湖北のおはなし」は駅弁界を代表する逸品である。創業は安政元年、元々は長浜船着場の旅 ...
門前町の栄枯盛衰 – 坂本
比叡山の東の麓、山と湖の間に坂本の町はある。延暦寺の門前町として賑わい、最盛期の室町時代は人口1万人以上の大都市であった。
下山して最初の町並み、つまり町の最も山側には、立派な石垣を持った家々が並ぶ。これは元々は比叡山での ...
琵琶湖東岸の中核都市 – 長浜
秀吉が信長より拝領した城下町が、長浜の町の始まりです。
秀吉は、それまで今浜と呼ばれていたこの地を長浜と改名し、城を築き町を整備して、商人を呼び寄せて城下町に賑わいをもたらしました。
北国街道沿いには重厚な黒壁 ...