海運の町の栄枯盛衰 – 柳井
瀬戸内海から柳井川を数キロ遡ると、海運業で栄えた柳井の町に着く。室町時代にはすでに町が形成されており、江戸時代には岩倉藩の主要な商都として発展した。
町のメインストリートには、二階建ての豪壮な白壁土蔵造りの商家が並んでいる ...
門前町の栄枯盛衰 – 坂本
比叡山の東の麓、山と湖の間に坂本の町はある。延暦寺の門前町として賑わい、最盛期の室町時代は人口1万人以上の大都市であった。
下山して最初の町並み、つまり町の最も山側には、立派な石垣を持った家々が並ぶ。これは元々は比叡山での ...
異人館の町並み – 神戸北野
神戸に来るのはいつ以来だろう。
初めて来たのは中学生の時だが、その時は同級生の前田君といっしょで、イベント参加が目的だったので市内の散策などはしていない。高校生の時に家出して大阪にいた頃に神戸にも遊びに来たことはある。それ ...
愛宕山へとつづく道 – 嵯峨鳥居本
都の西北、平野が終わり山の始まる山裾に鳥居本はある。
古来より神と崇められた愛宕山、その山頂に祀られる愛宕神社は全国1000社の愛宕神社の総本山だ。
愛宕山へと向かう道に沿って、鳥居本の集落は形成されている。
中世の社家町 – 上賀茂
京都市街の北のはずれ、中心部と比べてだいぶ川幅のせまくなった賀茂川を渡ると上賀茂神社だ。
賀茂氏の一族は、平安京に都が遷されるずっと以前からこの地に住んでいて、上賀茂神社もその頃から祀られていた。
神社の南東は ...
京都最大の歓楽街 – 祇園
妖しげなネオンのお店が密集する地区にあって、この一画だけは異なる風が吹いている。
祇園新橋には、江戸時代に建てられたお茶屋が軒を連ねている。弁柄格子と簾の町並みは、祇園と聞いて思い浮かぶイメージそのものだ。
歩 ...
清水へつづく道 – 産寧坂
石畳の坂道を登っていく。
メインの参道よりさらに北の、二年坂、産寧坂とつづく参道は道幅も狭く、町家が軒を連ねている。
観光スポットの集中している東山でも、もっとも訪れる人の多い地区だ。いつもなら観光客であふれて ...
奥美濃の城下町 – 郡上八幡
美濃というと、かなりの山深い地を思い浮かべる。奥美濃というのはさらにその奥なのだから、そこにはもう山しかなく、熊や猪の住む世界だろうと想像していた。しかしそこにも町はあり、人々が暮らしている。
海の無い岐阜県のほぼ中央とい ...
The Way to Mt. Hakusan – 白峰
石川県白山市白峰、霊峰白山の麓の、明治の初めまでは牛首と呼ばれたこの小さな集落は、白山登拝の基地として栄えた。
現代の登山基地は、さらに奥地の市ノ瀬へと移ってしまった。市ノ瀬までは車道が通じ、そこからさらに別当出合まで、車 ...