ひと月ぶりの山- 上州三峰山
駐車場から20分も登ると河内神社の境内だ。ここから先は山道になる。三峰山まで2時間もかからないはずだ。
ひと月ぶりの登山である。無理せずゆっくり行こう。
夏ぐらいから足に違和感があった。右膝の関節が少々痛んだの ...
群馬県境トレイルいったりきたり – 稲包山 / 三国山
三国峠まで上がったころにはまだ空に明るさがあったが、稜線を進むうちに灰色の雲が厚く広がっていた。
これは降るかもな、そう思った途端に、空から雨が落ちてきた。
三国峠から稲包山へ向かって歩いている。
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風と光と奇跡たち – 守門岳
すごいすごいすごい、なんて美しいのだろう。青空に輝く白銀の稜線だ。
やっぱり諦めずに登ってきてよかった。
予報に反して早朝は曇天だった。気持ちも上がらず、重い足取りで登り続けた。
こんな天気で登って ...
静かな静かな山の秋 – 吾妻耶山
暖かく柔らかな日差しが、赤や黄に色づいた木々の葉を透かして降り注ぐ。空気は透明で空は青い。
大峰沼をぐるっと回り、大峰山を超えた。
だれもいない静かな山を、のんびり歩く。暑くもなく寒くもなく、時折り吹く風が心地 ...
登山の翌日にちょっとだけ山に登ってから帰宅する話 – 戸神山 / 高王山
平ヶ岳登山を終えての帰り道、すっかり遅くなってしまい、夜も更けてきた。疲れてきたしもう運転もしたくないので、ちょうど通りかかった道の駅で朝まで眠った。
翌朝、このまま帰っても午前中に家に着いてしまう。特に用事もないので、ど ...
寂しい秋の山の湿原 – 平ヶ岳
夜明け前から歩き始めて単調な尾根を登り、いくつかのピークを超えて池ノ岳まで来た。ここまで登ると、目の前には秋色の湿原が広がり、池塘は空の色を映して深い。
ここまで4時間半、思ったよりも早く着いた。日帰り最難関の百名山などと ...
僕らの選択 – 巻機山
ひとりで山を歩いていると時々思う、なぜ今この山を歩いているのだろうかと。
この山を歩くか、あの山を歩くかは選ばなければならない。二つの山を同時に歩くことはできない。人生は選択の連続だ。これまでに下した無数の選択の果てに今が ...
谷川主脈 in the rain – part2
ただ足元だけを見て黙々と歩き、登ったり下ったりをくり返して、いくつものピークを超えた。万太郎山に着いたのは午後1時30分、予定よりだいぶ遅れている。これでは平標までは行けそうにない。いや、行こうと思えば行けるが、まともな時間には到着で ...
谷川主脈 in the rain – part1
稜線に出ると、強い風が吹き付けた。雨は朝から降り続いている。
出発してすぐに降り始めた雨は、標高を上げるにつれて雨脚も強くなってきた。雨の流れる登山道を歩き、濡れて滑る岩場を登った。風景はガスの中だ。それでも上へ上へと進ん ...
新鮮な一日 – 苗場山
尾根上の小ピークを超えると、雄大な山容が姿を現した。
あれが苗場山だ。なんともなんともかっこいい。
穏やかで見晴らしのよい道を登っていく。
最後の急坂を上がると、広々とした湿原だった。実に広く平らで ...