山のトイレについて考える – 鉱石山
葉を落とした木々の間を冷たい風が吹き抜ける。
他には誰もいない。晩秋の静かな里山だ。
そんな寂しい山の山頂には、なぜかトイレがあった。
えっ、なんでこんなところに??
簡易トイレだが、コ ...
笹原の避難小屋 – 丹後山 / 大水上山 / 兎岳
急登が続く。尾根は狭くてジグを切れず、直登するしかない。崩れかけた箇所もあって荒れている。まるで崖を登るようだ。
背の高い針葉樹に覆われて薄暗く、気温は高くて蒸し暑い。汗が噴き出す。まったくうんざりする登りだ。
登らない山と登らなかった岩 – 迦葉山
ちょいちょい登ってた群馬百名山も80座を超えて残りは17になった。ここまでくると、あとは登りにくい山か、登らない山しか残っていない。
登りにくい山とは、道が無く季節限定であったり、危険箇所が連続していたり、山頂まで超長距離 ...
ひと月ぶりの山- 上州三峰山
駐車場から20分も登ると河内神社の境内だ。ここから先は山道になる。三峰山まで2時間もかからないはずだ。
ひと月ぶりの登山である。無理せずゆっくり行こう。
夏ぐらいから足に違和感があった。右膝の関節が少々痛んだの ...
群馬県境トレイルいったりきたり – 稲包山 / 三国山
三国峠まで上がったころにはまだ空に明るさがあったが、稜線を進むうちに灰色の雲が厚く広がっていた。
これは降るかもな、そう思った途端に、空から雨が落ちてきた。
三国峠から稲包山へ向かって歩いている。
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風と光と奇跡たち – 守門岳
すごいすごいすごい、なんて美しいのだろう。青空に輝く白銀の稜線だ。
やっぱり諦めずに登ってきてよかった。
予報に反して早朝は曇天だった。気持ちも上がらず、重い足取りで登り続けた。
こんな天気で登って ...
静かな静かな山の秋 – 吾妻耶山
暖かく柔らかな日差しが、赤や黄に色づいた木々の葉を透かして降り注ぐ。空気は透明で空は青い。
大峰沼をぐるっと回り、大峰山を超えた。
だれもいない静かな山を、のんびり歩く。暑くもなく寒くもなく、時折り吹く風が心地 ...
登山の翌日にちょっとだけ山に登ってから帰宅する話 – 戸神山 / 高王山
平ヶ岳登山を終えての帰り道、すっかり遅くなってしまい、夜も更けてきた。疲れてきたしもう運転もしたくないので、ちょうど通りかかった道の駅で朝まで眠った。
翌朝、このまま帰っても午前中に家に着いてしまう。特に用事もないので、ど ...
寂しい秋の山の湿原 – 平ヶ岳
夜明け前から歩き始めて単調な尾根を登り、いくつかのピークを超えて池ノ岳まで来た。ここまで登ると、目の前には秋色の湿原が広がり、池塘は空の色を映して深い。
ここまで4時間半、思ったよりも早く着いた。日帰り最難関の百名山などと ...
僕らの選択 – 巻機山
ひとりで山を歩いていると時々思う、なぜ今この山を歩いているのだろうかと。
この山を歩くか、あの山を歩くかは選ばなければならない。二つの山を同時に歩くことはできない。人生は選択の連続だ。これまでに下した無数の選択の果てに今が ...