ゆるゆると初夏の尾根 – 青笹山 / 十枚山
初夏というのは登山には中途半端な季節で、どこに登ろうかと毎年考えてしまう。天候は比較的安定しているので、低めの山で展望のいいところが最適だろうか。
いろいろ考え、南アルプスフロントトレイルの未踏区間、南部の十枚山と高ドッキ ...
ちょっとだけマイナーな身延の山々 – 思親山 / 三石山
思親山。親を思う山。この情緒的な名の山は、山梨県の左下、天子山地の南端にあります。
山名の由来は、身延山で修行中の日蓮上人が、この山越しに故郷安房小湊の両親を偲んだという言い伝えからきているそうです。
ん?安房 ...
安倍川の奥
安倍奥、安倍川の奥、まさにその名の通り、安倍川をさかのぼった最上流地域のことです。
登山的には一本西の大井川の奥だろうと思いつつ、なんだかのんびりした安倍奥に、なんとなくふらっと来てしまうことも多いです。
安倍 ...
最強のヤマビル山へ – 篠井山
一昨年の石砂山、昨年の高ドッキョウと、梅雨時期の雨上がりのジメジメムシムシした日をよりによって選んで登り、ヤマビルまみれになってしまいました。
そんな、思い出すだけでゾワっとする経験を教訓として、地域最強のヤマビル山、篠井 ...
日本150名山 – 十枚山
長くて暗い針葉樹の森を抜けると、落葉した広葉樹の明るい尾根道になった。
ほどなくして、前方の視界が開けた。
着いた。山頂だ。十枚山の山頂だ。
山並みの向こうには海が広がっている。駿河湾に伊豆半島。
日蓮宗総本山身延山久遠寺
お寺の鐘がゴーンと鳴った。読経の声が静かに響く。
まもなく夜が明ける。
早朝の寺院には凛とした空気が張りつめていた。
日蓮宗総本山身延山久遠寺。
祈りの時刻にふらふら歩いてるのは、自分の ...
山蛭戦記 2016 – 高ドッキョウ / 貫ヶ岳
足首にチクっと刺す軽い刺激。
針の先で軽く触れたかのような、気づくか気づかないか程度の微かな痛みだ。しかし、この感覚には覚えがある。過敏にもなっている。
まさか…。きたか…。
登山靴に指を突っ込み確 ...
聖地の空気 – 七面山
なんみょーほーれんげーきょーー
ドン!ドドン!ドドドドン!
なんみょーほーれんげーきょーー
ドン!ドドン!ドドドドン!
なんみょーほーれんげーきょーー
早朝の澄んだ青空の下、お題目が響き渡る ...
FUCKIN’ 恋人の聖地 – 白鳥山
どこまで運転すれば辿り着くのだろうと少々不安になりながら、山肌をうねるように付けられた舗装路をずっと登っていく。ゴルフ場を通り過ぎても、まだ先へと道は続いている。
麓からずいぶん走って、ようやく登りきったところが白鳥山森林 ...
山の名前が書いてある棒 – 大谷嶺 / 行田山
日本三大崩れのひとつ、大谷崩れ。
山伏から八紘嶺への稜線を歩くと、中間地点で大谷崩れを超えます。
崩壊地の縁を歩きますが、極端にヤセた部分もなく、崩壊しているのとは反対側に巻くところもあって、それほど危険は感じ ...