どんどん焼き
どんどん焼きとは、元々は昭和初期の東京で流行した軽食で、水で溶いた小麦粉を鉄板で焼いたものである。屋台の食べ物で、サイズは小さく価格は安く、主に子供のおやつだった。戦後になってどんどん焼きは廃れるが、お好み焼きの原型になったとも言われ ...
冷たい中華そばとぬるめ中華そば – 山形ラーメン探訪記 2
山形のラーメンといえば、真っ先に話題に上がるのは冷しラーメンだろう。四天王より冷しラーメンの方が世間一般的にはよく知られていると思う。
冷しラーメン、あるいは冷たい中華そば等、店によって呼称にバラツキはあるが ...
山形四天王を訪ねて – 山形ラーメン探訪記 1
都道府県別のラーメン消費量で不動の一位を続ける山形県。県民のラーメン消費量は全国平均の二倍だ。実際に旅行しても、その傾向は感じられる。昼食をとろうとしても定食屋が見当たらず、ラーメン屋ばかりが目に入る。山形は人口あたりのラーメン店の数 ...
高根沢の緑のちゃんぽん
山からの帰り道の食堂で、さて何を食べようかとメニューを眺めて目が留まった。
ちゃんぽん(緑)
えっ? なにそれ? 緑のちゃんぽん?
メニューには毒々しい黄緑色の汁に浸かったちゃんぽんの写真が添えられ ...
ソース後がけ焼きそば
酒田のご当地グルメといえば、やはり酒田ラーメンだろう。あるいは日本海の新鮮な海の幸だろうか、それとも地の食材を用いたフランス料理だろうか。だが、ここで紹介するのは焼きそばだ。断っておくが「グルメ」とは言いがたい。美味しくないわけではな ...
島根の練り物 – あご野焼き / 赤てん
九州から北陸にかけての日本海側では、トビウオのことを「あご」と言う。「あごだし」の「あご」だ。あごは鮮魚として食べるより、焼きあごやあご干しに加工して出汁の材料としたり、すり身で練り物を作ることが多い。
島根を代表するあご ...
鳥取の練り物 – とうふちくわ / お魚コロッケ
鳥取県の名産として最近わりと知られてきた「とうふちくわ」、魚のすり身に木綿豆腐を混ぜたちくわだ。魚のすり身と豆腐の割合は3:7だという。主に鳥取県東部のものだが、県内ならだいたいどこのスーパーでも売っている。
普通のちくわ ...
牛骨ちゃんぽん
ちゃんぽんと言えば長崎の食べ物だとだれもが知っている。あのチェーン店のおかげで全国的に知れ渡った。しかし、日本各地には長崎ちゃんぽんとは異なる独自のちゃんぽんがある。それらは例のチェーン店が普及する以前から存在し、独自の発展を遂げたち ...
牛骨ラーメン
以前に勤めていた会社の近くに牛骨ラーメンの店があった。どんなものかと試しに食べてみると、ものすごくしょっぱくて、スープを味わう余裕なんてなかった。ラーメンスープの出汁は、鶏ガラに鰹節や鯖節などの節類、煮干、昆布といった和食素材、あるい ...
清水寺の羊羹
米子市内のスーパーマーケットをぶらぶら冷やかしていたら、ある羊羹が目に留まった。工業製品的なパッケージ商品が並ぶ中で、竹皮と単色刷りの包装紙で包まれて竹の皮紐で結ばれたその羊羹だけは歴史あるものに見えたのだ。
清水羊羹とい ...