GW四国の旅 – 瓶ヶ森編
全員が山頂に着いたら、いったいどうなってしまうのかと心配になるほど次から次へと途切れなく登山者が登ってきて、すれ違いばかりで思うように進めない。土小屋への下山は大混雑だったが、土小屋を過ぎるとまったく雰囲気が変わった。
登 ...
GW四国の旅 – 石鎚山編
「途中から凍結しててとても危険ですよ」
長い鎖の垂れ下がった岩場を見上げて旦那さんが言った。
「わたしたちも途中まで登って怖くなって降りてきたんです」
心配そうな顔でこちらを見ていた奥様が続ける。
物語山の物語
物語山…この優雅な山の名を知ったのは、下仁田町の道の駅だった。
道の駅に出店している牧場の売店で荒船山のバッジを買い求めた際に、荒船山とともに物語山のバッジが置かれていたのを目にしたのだ。
物語山にはどんな物語 ...
秀麗富嶽十二景完結編 – お伊勢山
大月市の秀麗富嶽十二景は、全部で20の山頂から成っている。
大月の山々から望む富士山が十二単を纏っているように見える…という解説からもわかるように、十二という数字を使うために19の山頂を無理やり十二景にまとめていて、さらに ...
奥多摩小屋の最後の日
2019年3月31日、この日で奥多摩小屋は営業を終えることとなった。閉鎖の噂は以前からあったが、ついにその日が決まってしまった。
最後の二日間がうまい具合に週末に当たっている。最終日は宿泊を受け付けないとのことなので、宿泊 ...
青空と雪と丸くて黄色いぽあぽあした花 – ミツバ岳
山にも旬がある。
もちろん、どんな山だって一年中いつ登っても楽しめるわけだが、その山に登るのにとりわけ適した季節というのはある。
丹沢のミツバ岳なら春だ。むしろ、春以外だと訪れる人はほとんどいないだろう。
高尾ハナネコノメ巡り
沢沿いにひっそりと咲く、白くて小さなハナネコノメ。
なにげなく歩いていると気付かずに通り過ぎてしまうような目立たない花だけど、よく見ると小さな白い花に可憐な赤い点々が付いていて、なんとも言えない可愛らしさがある。
静岡の山巡り最終章 – 登り尾
湯ヶ野温泉に車を停めて歩き始めた。
国道414号線は早朝にもかかわらず交通量が多い。
ここから登り尾を目指す。このヘンな名前の山が前から気になっていた。昨年末に登りに来たが、朝から雨で中止にした山行のやり直しだ ...
あさかわ食堂のその後
二年前の春、甲府から乗った中央線が高尾駅に到着したとき、駅前の様子がいつもと違っていた。
えっ、あっ、ついに!?
北口駅前の再開発は何年も前から噂されていた。バス乗り場の拡張により、あさかわ食堂が閉店するという ...
花粉舞う丹沢キャンプとS氏終焉の地
目が痒い。クシャミ連発。これはアレだ、花粉症ってやつだ。
山の近くに住んでても、いままでなんともなかったのが、急に来た。
それだけ丹沢の花粉は濃いのだろう。花粉いっぱいの杉の林で山が黄色く染まっている。 ...