ただただ目の前の景色だけを見続けた – バラ谷の頭
ここまででいいや。
バラ谷の頭からの素晴らしい眺めに魅了され、ここで泊まることにした。
早朝に野鳥の森を出発した。
麻布山へ登り、「ご無事で」の看板を後にして、前黒帽子山へ向かった。
針 ...
その答えは風の中さ、風に吹かれてるのさ – 丸盆岳
空は青空、風は優しく、登山道は快適だ。それなのに気分はふさぎ、心はざわついている。
出発前の金曜日に、とても腹立たしく悔しく許しがたい出来事があった。その気持ちを引きずったまま山を登っている。
本来なら、山を愛 ...
ああ諸君よ、諸君はこの颯爽たる、諸君の深南部から吹いて来る、透明な清潔な風を感じないのか – 不動岳
開始早々から、ふざけた急登だった。林道のわきからいきなり急斜面の直登が始まり、どれだけ登っても終わりがない。ときおり傾斜が緩やかになってホッとするも、すぐにまた急な登りとなってしまう。
矢筈尾根は厳しい登りだった。登るには ...
深南部の三日間 – day2&3
二日目の朝。早々に準備をして出発。
黒法師岳の南斜面を下る。こちらも東側に負けず劣らずの急傾斜だ。笹に掴まりながらそろりそろりと降りていく。
降り切ったところが黒バラ平だ。ここはなんとも気分の良くなる場所である ...
深南部の三日間 – day1 後編
笹原が続く。気分のいい稜線だ。
深南部の山々に囲まれて歩く。雪を戴く南アルプスの高峰も見える。
気分はいいが楽ではない。それなりのアップダウンをくり返していく。距離も長い。時間がどんどん過ぎていく。
深南部の三日間 – day1 前編
登っても登っても登りが続く。思わず手を突くほどの急な登りだ。まだまだ先は長い。三日分の装備の重さが、肩と背中にのしかかる。
時間はどんどん過ぎていく。取り付きのミスで登山道ではないガレ沢の登り降りをしてしまい、時間と体力を ...
深い山 – 朝日岳
ひたすら登る。けっこうな急登だ。
樹林帯で景色は見えない。木々の隙間からチラリと覗く空は真っ青に晴れ渡っている。
こんないい天気なら、もっと展望のあるとこへ登ればよかったなと思い、すぐに思い直した。もしも天気が ...
大無間地獄 – 大無間山
思わず無言になってしまう…そんな急登を三時間登り続け、ようやく最初のピーク、P4に到着した。
ここからP3、P2、P1、さらに小無間、唐松谷ノ頭、中無間と全部で7つのピークを越えて、ようやく大無間山の山頂に至る ...