贅沢と憂鬱 – 尾瀬笠ヶ岳
縁がないというのか、なんというのか、登るつもりで何度も近くまで行ってるのに登れてない山ってのがある。尾瀬の笠ヶ岳がそんな縁のない山の筆頭だ。
尾瀬ヶ原からの帰りに登ろうと思っていても、鳩待峠までもどってくるとあそこまで登り ...
馬坂峠の開山祭 – 台倉高山
毎年6月前半の日曜日、帝釈山と台倉高山の開山祭が登山口の馬坂峠で開催される。山バッジをくれると聞いて行ってみたいなと思っていたが、なかなか都合がつかず数年越しで訪れることができた。
夜明け前に到着したにもかかわらず、駐車場 ...
薄暗い樹林帯と秋色の尾瀬 – 皿伏山 / 尾瀬ヶ原
さわやかな秋晴れの日、頭の上には雲ひとつない青空が広がっているはずだが、いまはその空は見えない。深くて濃い樹林帯は薄暗く、足元はジメジメとぬかるんでいる。
富士見峠では数人のハイカーに出会った。尾瀬ヶ原や鳩待峠へ向かうルー ...
尾瀬の奥地へ 後編 – 黒岩山
飲めるだけ水を飲み、3リットルめいっぱいに補給した。この先、尾瀬沼までの間に水場はもう一ヶ所あるが、そこがもし枯れていても、節約して使えばなんとかなるだろう。
それにしても暑過ぎる。
いっとき下がった体温も、歩 ...
尾瀬の奥地へ 前編 – 鬼怒沼山
思わず手をついて攀じ登るほどの急な山道を3時間登ると、突然視界が開けた。鬼怒沼湿原に着いたのだ。
青空の下に広がる緑の湿原。遠くには奥白根山の頂が見える。
この先の行程も長いので立ち寄る予定ではなかったのだが、 ...
景鶴山
日本三百名山の中でも最難関の山のひとつとされている景鶴山、登るのが難しいのは登山可能な期間が極めて限られているからである。
景鶴山は、尾瀬ヶ原をぐるっと囲む山々のひとつで、原の真ん中あたりの北側に位置する。このエリアは、東 ...
白い尾瀬
水芭蕉の花咲く初夏、生命力あふれる夏、黄金色に輝く秋と、季節を変えて何度も訪れている尾瀬。
あっ、あれ? そういえば冬は行ったことないよね…。
尾瀬ヶ原が雪に埋もれ、真っ白な燧ヶ岳が青空に映える、そ ...
山の上の湿原へワタスゲを見に行く – 田代山 / 帝釈山
夏の光に輝く緑の湿原、微風にゆれる純白のワタスゲ、そんな風景を求めて田代山へ向かった。
何年も前から登りたいと思っていた田代山だが、どうせ登るならワタスゲの最盛期に登りたい。しかし、ワタスゲシーズンは天候の安定しない日が多 ...
尾瀬の雨
昨夜の雨で濡れた蛇紋岩に足を滑らす。荷物は重く、昨日の疲れがまったく取れてないため足取りは重い。それに寝不足だ。
昨夜はよく眠れなかった。激しい雨がひと晩ずっと続き、テントを激しく打ち付けた。いまにもテントが潰れるんじゃな ...
リベンジ中門岳
リベンジ…松坂大輔のおかげで、雪辱を果たすとか借りを返すとか再挑戦とかの前向きな意味で日本語に定着していますが、英語本来の意味は復讐報復仕返し怨みを晴らすといったドロドロ怨念を感じさせる言葉であります。
そういうわけで、リ ...