八ヶ岳

雪少なっ!!

1ヶ月前と比べて明らかに雪が少ない。30cmの積雪があった標高1800mのベンチ周辺も、すでに夏道が出ている。これなら楽に登れるが、雪山っぽさはだいぶ薄れた。

それでも標高が上がればそれなりの残雪 ...

八ヶ岳

キツい。キツ過ぎる。楽な登りでないのはわかっていたが、こんなにキツかっただろうか?

しばらくぬるい山しか登ってないし、登山の間隔も開きがちだ。本格的な雪山からはずいぶん遠ざかっている。残雪期登山に向けて、体力維持と雪山慣ら ...

八ヶ岳日本百名山

やはり今年は雪が深い。南沢も例年にない積雪量だ。

新雪はまだ踏み固められてなく、足を取られて進みは遅い。踏み抜くと腰までハマる。

地蔵尾根にも柔らかな雪が降り積もり、アイゼンが効かない。

急斜面をず ...

八ヶ岳日本百名山, 山梨百名山

早朝の美濃戸口には雨が降っていた。あまりもに寒くて車から降りられずにいると、雨はいつしか雪へと変わった。今日の予定は赤岳鉱泉までだから急ぐ必要もないが、いつまでも待機してるわけにもいかない。意を決して出発した。

のんびり歩 ...

八ヶ岳

漆黒の闇が溶け出して、山と空の境界線が際立つ。

夜が終わり朝が始まるこの刻が、最も美しい山の時間だ。

この時間帯に森林限界を超えた稜線を歩くためにここに来た。

天空に包まれて宇宙を感じる。

南アルプス, 八ヶ岳日本三百名山

強風に煽られ、ザックごと体を持っていかれそうになる。岩陰に体を潜めて風をやり過ごした。飛ばされたら落ちる。慎重に行かねば。

樹林帯ですでに風は強かったので覚悟していたが、森林限界を超えてからは、遮るものなく強風に曝されてい ...

八ヶ岳

やっと会えた。ずっと会いたかった花に。最盛期にはやや遅く、終わりかけではあったけど、なんとか待っていてくれた。

分厚くて艶のある硬質の葉が砂礫の地面に低く生え、その中心からまっすぐ伸びた花茎に青紫色の細長い花が無数に咲く。 ...

八ヶ岳

「さあ、行きましょう」

S子先輩はそう言って立ち上がると、ザックを背負った。

マジっすか!?

わたくしは心の中でそう叫んだ。D子先生も言葉には出さなかったが、そう叫んだに違いない。

星空 ...

八ヶ岳

「雪ないっすね…」

「ほんとないね…」

そんな会話があいさつ代わりになる。雪ない雪ないとさんざん言われてきた今年の冬だが、こうして毎年登る山に来ると、そのことがより強く実感される。なにせ、いつもなら太ももあたり ...

八ヶ岳日本百名山, 山梨百名山

もうすっかり暖かくなり、山の雪も溶けてしまった三月のある日。

高い山には再びまとまった雪が降り、白く冠雪しているという情報を得て、それでは行かなくちゃと赤岳へ向かいました。

おそらく今シーズン最後の雪山らしい雪 ...