高尾 de 新年会
「そうだ!あさかわに行けるじゃない!」と餃子をパクつきながらM子先生が言いました。
あさかわ? それは飲み屋じゃないですか。次回山行の行き先を相談してるのに、あさかわですか…?
「いいね!あさかわだったらわたし ...
夢のあとさき – 後編
六畳一間トイレ共同の安アパートが、青春時代のM子先生の城でした。
大家さんは隣りに住んでいて、夫婦と小学生の子供四人で賑やかに暮らしてました。子供たちと仲良くなったM子先生は、遊び相手になったりもしていました。
夢のあとさき – 前編
「三ツ峠山に行ってみたい」とM子先生。
週末はS子先輩と三人で奥秩父のマニアックな山に登る予定でしたが、S子先輩が急用で不参加となってしまったため、S子先輩希望のマニアックな奥秩父の山行きも宙に浮いてしまったところでした。 ...
酒の神様と白砂の稜線 – 羅漢寺山
目の前には南アルプス。甲斐駒から鳳凰へ続く尾根の向こうの白峰三山。
反対側は奥秩父。金峰山の雄大な山容。茅ヶ岳、金ヶ岳から曲峠への急な下り、さらにそこから再び上って、曲岳、黒富士、太刀岡山と続く山並み。裾野の集落。 ...
Space Blue – 鳳凰三山
なんという空の色。深くて青くて透明で。
雲ひとつなく、空気は凛と張り詰めている。
宇宙の色を映したような空に聳えるオベリスク。
こういうのを見ちゃうから、山はやめられない。
御座石鉱泉から延々と ...
もうひとつの二十六夜待ちの山 – 二十六夜山 / 赤岩 / 今倉山
旧暦1月と7月の26日に登る月を待ち拝んだ二十六夜待ち。
その二十六夜待ちにちなんだ山が山梨県東部にふたつあります。
ひとつは上野原市秋山の二十六夜山、もうひとつは都留市の二十六夜山。
秋山二十六夜山は昨年 ...
年越しナイトハイク 2015-2016 sect.4
塔ノ岳から見下ろす夜景は、うっとりするほど美しい。
宝石を散りばめたような…っていう陳腐な例えしか思いつかないキラキラ輝く街の灯。その先の闇の海。大山まで連なる表尾根の黒い稜線。
うっとりしながら眺めていたが、 ...
年越しナイトハイク 2015-2016 sect.3
蛭ヶ岳の山頂で山頂標識の写真を撮ったりしていたら、急に体が冷えてきた。
あわててザックからフリースを取り出して着ようとする。しかし脱いだ時に裏返しになったまま突っ込んでたので、着るまでに手間取ってしまった。冷たい風も吹いて ...
年越しナイトハイク 2015-2016 sect.2
西野々から焼山、黍殻山を超えて、まずは蛭ヶ岳を目指す。
登り始めてすぐに、下山してきた男女二人組の男性から声をかけられた。
「こんな時間からどこへ登るんですか」
少々、咎めるような口調だ。まあ、しか ...
年越しナイトハイク 2015-2016 sect.1
トレランにはあまり興味はないが、ウルトラマラソンの世界には強く魅かれるものがある。
ウルトラマラソンというのは、ざっくり言ってしまえば、通常の42.195kmより長い距離を走るマラソンレースのことだ。
距離は、50 ...