あの日の山へ – 草津白根山
草津と草津白根山。
意識して避けてきたわけではないけど、近くまで行ってもなんとなく足が向かなかった。なぜなら、そこには思い出が眠っているから。
そんな感傷的な気分にケリをつける気になったのか、突発的に思い立って ...
神々の住処への困難な道のり – 甘利山 / 千頭星山 / 鳳凰三山
進まない…。
踏み出した足を雪の上にそっと置き、ゆっくり体重を移動していく。後ろにあった重心が前がかりになり、姿勢が前傾になると突然、勢いよく太ももまで踏み抜いてしまう。足を引き抜こうともがくが、いっこうに抜けないどころか ...
三峯神社の三つの峰
東京都最高峰の雲取山。なんとなく東京の山という印象ですが、山頂は埼玉県や山梨県にも属していて、埼玉百名山や山梨百名山にも選ばれています。
東京の人は東京側の鴨沢(鴨沢は山梨県ですが)から登ることが多いでしょう。わたくしも何 ...
家から歩いて霧ヶ峰!
自宅から高尾山まで歩き、奥多摩奥秩父を抜けて八ヶ岳へ至り、蓼科山の麓までつないだ自宅ー親不知縦走路。一年半以上も停滞していましたが、久しぶりの再開です。今回は、蓼科山登山口の女乃神茶屋から白樺湖へ、そしてさらに車山までを歩きます。
2017年1月の雲取山
2017年の山として絶賛売り出し中の標高2017.1mの雲取山に、2017年1月に登ってきました。
西暦と同じ標高の山をその年の山とか言っちゃうのは、なんだかなとは思いますが、流行りものなので乗っかっておきます。
ふるさとの山に登りていうことなし – 伊吹山
東海地方で生まれ育ったぼくにとって、伊吹山を「ふるさとの山」というのは少々無理があるかもしれません。
しかし、真冬の澄んだ青空の下、遠くに見える雪を戴いた白い山容には、手前に並ぶザコ山たちには無い威厳がありました。冷たい北 ...
冬の始まり – 赤岳
今年もまたここへ来た。毎年、冬の初めに訪れるこの場所へ。
ここから雪の着いた赤岳を眺めると、いよいよ冬だなって気分になる。
天気は最高。空は青く、風は穏やかだ。
阿弥陀や中岳も美しい。
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This is it – 甲斐駒ヶ岳 / 仙丈ヶ岳
静かだ。テントもまだ三張りしかない。真夏の大混雑とはえらい違いだ。
仙流荘からのバスが北沢峠まで行く最後の週末。すでに広河原からのバスはない。小屋も一週間前に営業を終えている。この週末が、静かな南アルプスをお手軽に満喫でき ...
機械の道と獣の道 – 北岳 / 小太郎山
登山口から二時間ほど登り、御池のほとりにテントを設営したら、もうやることはなくなった。見上げる青空には北岳の頂が輝いている。
行くか、あそこまで。こんなに天気いいんだしな。
簡単な荷物と弁当だけ持って、八本歯の ...
お腹いっぱいの山行 – 妙高山 / 火打山
なんだか体が重い。
足が上がらない。
前を歩くK女史との距離が、どんどん開いていく。
早朝は青く晴れていた空も、いまではどんより曇っていて、気分も上がらない。
背中の荷物がやたらと重く、 ...