いざ、夏山へ!
三連休、天気もいい、どこへ行こうか夢は膨らむ。
木曜日の夜にパッキングをすませ、金曜日はザックを車に積んで出社した。仕事が終わったら、そのまま山へ行くのだ。
会社のパソコンで南アルプスの地図を表示して、どこを登るか検討する。仙塩尾根か、白根南稜か、南部もいいな、地蔵尾根も登ってみたい。
熟考に熟考を重ねて一日を過ごし、行き先を決定したのだが、出発直前に気が変わった。
そうだ!どうせなら日頃は行かないとこへ行こう!
そうして、白山へ向かうことになった。
そういえばちょうど一年前に白山行きを考えて、天気がすぐれなかったため断念したのだった。二日では行って登って帰ってくるのがいっぱいいっぱいなので、三日続けて休みがないとなかなか遠征できない場所である。
調べてみると登山口まで下道で11時間であった。これでは休みなく運転しても夜が明けてしまう。時は金なりの逆で、金を使わなくてすむなら時間はいくらかかってもいいの精神で、高速道路は使わず下道オンリーで山登りをしているが、さすがに寝れないのはいかん。高速でも7時間以上かかるが、それでも3時間程度は眠ることができる。ここはひとつ安全第一でいくことにする。大人は、ここぞというときに持てる資産を投入するのである。
圏央道、中央道、東海環状道、東海北陸道と走り、あとはよくわからない山道をナビに従って進んで市ノ瀬の駐車場に着いた。
深夜の2時近かったが、駐車場には次々と車が到着する。駐車場はかなり広いので、まだスペースはあるが、すでにかなりの数の車が停まっていた。そしてなんと驚くことに、駐車場にはガードマンがいて誘導している。こんな時間なのに。ご苦労さまです。
隣の車と距離を開けずに詰めて停め、早々に休むことにした。
明日は白山だ。登ったことのない山域に登るときは、いつも以上にわくわくする。
つづく