百名山の登り方 – 皇海山
庚申山の山頂は樹木に囲まれた小スペースで展望はまったく無かったが、少し先に進むと視界が開けて、皇海山まで連なる稜線を見渡すことができた。
この風景を見た瞬間に、この山域が大好きになった。幾重にも織りなす緑の山々。山らしい山 ...
厳しくも優しい、山という存在 – 荒海山
車を停めて、林道を歩く。
林道は荒れているといったレベルではなく、破壊しつくされていた。自然の力は、人間の営みなど粉々に砕くほどの苛烈さだ。
林道終点から斜面を上り、尾根に乗ると、穏やかなブナ林が続いていた。
歓喜と祝福の稜線 – 笠ヶ岳
テントから這い出ると、朝の淡い光の中に乗鞍と御嶽が浮かび上がっていた。
今日は良い天気だ。
荷物をまとめて出発だ。
昨日は見えなかった山頂までの稜線が、今ははっきり見えている。
クリヤ谷 ...
2021年の南アルプス 〜 下山編 / 聖岳
爽やかに晴れ渡った美しい朝だ。昨日の豪雨はなんだったのかと思うほどの変わりようだが、山の天気なんてこんなものだ。
「この時期は降られる覚悟はしてたけど、昨日の降り方は、あれはないよなあ〜」
隣にテントを張ってい ...
2021年の南アルプス 〜 稜線編 その1/ 赤石岳
二日目の朝。天気は良いが、体は重い。昨日のダメージから快復していない。
森林限界を超えて登山気分は高まるものの、足取りの重さは相変わらずだ。
今回の山行計画は今日中に決定しなければならない。
A案: ...
シロヤシオ、シャクナゲ、ミネザクラ – 南月山 / 茶臼岳
頭上から白い光が降り注ぐ。緑の山で純白の花弁に包まれる。
満開のシロヤシオのトンネルを潜って進む。想像以上にたくさんの花が咲いている
アカヤシオのような華やかさは無いが、シロヤシオは清楚な美しさで溢れている。
きらきらと輝いていた二日間 – 剣山 / 三嶺
空は眩しく光り、山は白く輝いている。季節外れの昨夜の雪で薄化粧した稜線は、まるで粉糖をふりかけた洋菓子のようだ。
天気予報を精査して縦走に最適な日を選んだだけのことはある。降雪だけが心配だったが、この程度なら歩くのに問題は ...
炭治郎と将門と夜明けの山頂 – 七ツ石山 / 雲取山
特に行くあてもないけど、どこかへは行きたい。あまり遠出はできないけど、テント泊はしたい。そんな時に行く先は決まっている。雲取山だ。
大ヒット中の「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎が雲取山の出身とされているので、登山口には漫画 ...
ひとりぼっちの忘年会 – 硫黄岳 / 赤岳
早朝の美濃戸口には雨が降っていた。あまりもに寒くて車から降りられずにいると、雨はいつしか雪へと変わった。今日の予定は赤岳鉱泉までだから急ぐ必要もないが、いつまでも待機してるわけにもいかない。意を決して出発した。
のんびり歩 ...
寂しい秋の山の湿原 – 平ヶ岳
夜明け前から歩き始めて単調な尾根を登り、いくつかのピークを超えて池ノ岳まで来た。ここまで登ると、目の前には秋色の湿原が広がり、池塘は空の色を映して深い。
ここまで4時間半、思ったよりも早く着いた。日帰り最難関の百名山などと ...