シロヤシオ、シャクナゲ、ミネザクラ – 南月山 / 茶臼岳

頭上から白い光が降り注ぐ。緑の山で純白の花弁に包まれる。

満開のシロヤシオのトンネルを潜って進む。想像以上にたくさんの花が咲いている

アカヤシオのような華やかさは無いが、シロヤシオは清楚な美しさで溢れている。

誰もいない山の中で、心が洗われていくようだった。

シロヤシオの次は、艶やかなシャクナゲの群生だ。

ピンクの大きな花が、登山道に彩りを添える。

白笹山から南月山へ向かう。天気はあまり良くはない。ガスが出てきて風も強くなってきた。

日の出平のミネザクラには少し遅かった。一面の群生は、最盛期には壮観なことだろう。

もう完全に終わってしまったかと思ったが、風の当たらない場所では、可憐な花が健気に咲き残っていた。

次第にガスが薄くなり、茶臼岳の頂が姿を表そうとしている。灰色の空にも青が見えてきた。

さて、あそこまで登ろうか。

山頂からは姥ヶ平へと下った。

だんだんと明るくなってきた空は、ついにここで青空となった。

ここからの茶臼岳が眺めてみたかったのだ。諦めていたけど、ちゃんと見ることができた。よしよし、持ってるな。

登山口にもどり、沼原湿原を散策した。

これから訪れる花の盛りを前にして、ハルリンドウがひっそりと咲いていた。

2021年5月