灼熱アルプス Day2 – 祖父岳 / 水晶岳 / 赤牛岳
テントの下の地面にはいくつもの大きな石が埋まっていて、頭を地上に出している。マットを敷いてもゴツゴツと背中に当たり、まっすぐ寝ることができない。石を避けてS字型になって、寝返りも打てずにひと晩を過ごした。縦走2日目も寝不足で始まった。 ...
灼熱アルプス Day1 – 折立〜雲ノ平
山の日を含む三連休に続けて休みがたった一日、さらにそこへ無理やり有給をくっつけた五日間、それが夏休みのすべてだ。
この貴重な五日間の予想天気図では三つの台風が日本列島を取り囲んでいて、台風の進路予想にやきもきする日々だった ...
山を楽しみ、山に親しむ – 上高地・蝶ヶ岳
山が光ってる。冷たい空気が心地よい。
こんな素晴らしい日は年に何回もない。いまここにいて、この景色をのんびり眺めてるというのは、なんとも幸運なことだ。
今日は山には登らない。早朝のバスで上高地に入ったが、目的地 ...
秋の終わりと冬の始まり – 霞沢岳
なんだかずいぶん寒いのでテントの外へ出てみると、風景が白く染まっていた。
えっ、雪…。
降るかもなとは思っていたけど、まさか標高2000mちょっとのテント場で、しかも昼間から積もるとは予想してなかった。 ...
2018年10月の御嶽山
あれから四年、ようやくこの日が来た。
この四年の間にも徐々に規制は解除され、少しづつ登れるようになってきたが、火口周辺の規制は最後まで残っていた。それがこの秋、二週間だけ規制解除され、剣ヶ峰へ登れることになったのだ。
ある晴れた日の北アルプスにて – 常念岳 / 横通岳 / 東天井岳
すごい疲れた。なんでだろう。一昨年、同じルートを登った時は、もっと快調だった。おそらくシャリバテしたからだろう。体重増加のせいかもしれない。まさか歳のせいだなんて思いたくもない。
一ノ沢から常念乗越まで登っただけでバテバテ ...
裏銀座の五日間 day5
3時起床、4時出発。
最終日も、北アルプス縦走対策で立てたタイムスケジュール通りに行動する。下山だけなので急ぐこともないのだが、なんといってもビールに餃子だ。うっかりランチタイム過ぎに到着して途方にくれるなんてことのないよ ...
裏銀座の五日間 day4
うーん…。いまいち…。
夜が明ける前に烏帽子岳へ登り、日の出を待っていたが、雲が多めで綺麗な朝焼けにはならなかった。
40分くらい粘ったけど、これ以上は望めそうもないので、あきらめて先へ進むことにする。まあ、太 ...
裏銀座の五日間 day3
空が青い。雲ひとつない。三俣蓮華岳の頂が紅色に染まっている。
縦走三日目にして最高の朝を迎えたようだ。
この日の北アルプスは、空一面の真っ赤な朝焼けと眼下に広がる雄大な雲海を堪能できた…というのは後から知った。 ...
裏銀座の五日間 day2
二日目の朝。どうも天気はよろしくない。日の出前の薄暗い空は、厚い雲に覆われているようだ。
双六岳へと登るにつれて、周囲が明るくなってきた。しかしガスガスなのには変わりない。槍が見えないのはもちろん、進む先もガスに消されてい ...