二月のテント泊 – 瑞牆山 / 金峰山
この10年間の記録を見ると、二月には一度もテント泊をしていない。おそらくそれ以前にもしていないだろう。それならと、どこかへテントを張りにいくことにした。その他の月ではテント泊しているから、これで年間制覇だ。
行き先はどこに ...
里山の冬景色 – 不老山 / 三国山
夜が明けたが、陽の光は樹林帯の底まで届かない。薄暗い登山道を登っていく。
予想通り雪はなかった。
御殿場線の駿河小山駅から標高928mの不老山へ登り、そこから1000m前後のピークをいくつか超えて1328mの三 ...
青空に真白き富士の峰 – 清八山
阿智村での登山の帰り道、途中で仮眠して朝を迎え、再び車を走らせた。すっきりと晴れた空、山梨に入って富士山もぐっと大きくなった。
どこか登っとくか。このまま帰っても午前中には帰宅してしまう。やり過ごすには惜しい好天だ。
夕暮れの静寂 – 岩村
以前に岩村を訪れたのは、もうずいぶん前のこと。夕暮れの街は静かで優しく、穏やかな時が流れていた。
一昨年、岩村が連続テレビ小説の舞台となり、観光客が数倍に増えたというニュースを目にしていたので、あの落ち着いた町並みはもうな ...
空いっぱいの愛を – 南沢山 / 横川山 / 富士見台高原
二時間の登りで南沢山に着いた。
空は青空。空気は澄んで、遠くの山までよく見えている。
薄く積もった雪を踏みしめて進む。
空が広い。緩やかな起伏の連なる稜線を気持ちよく歩いていく。
南沢山 ...
これで最後の九州の山 – 鶴見岳
九州最後の一日は、鶴見岳に登ることにした。となりの由布岳には登ったことがあるが、その時は前日に大雨の大崩山を登っていて、体調も良くなく気力もなく、天気もイマイチだったので鶴見岳には登らなかったのだ。今回も空は晴れているが、山頂には雲が ...
円環の輪 – 傾山
ゆっくり起きたら、日が昇っていた。まあ、今日はそれほど長距離ではない。いそいそと準備して出発だ。
朝日を浴びた傾山が黄金色に輝いている。あそこが最後のピークになる。
疲れが溜まっているのか、ペースが上がらない。 ...
ゆるやかに、たおやかに – 障子岳 / 古祖母山 / 本谷山
祖母山の山頂で初日の出を拝み、新しい年を祝ったら、そろそろ出発だ。先は長い。あまりゆっくりしてもいられない。
ひと晩を共にした方々に見送られて、縦走路へと踏み出した。
山頂に居合わせた30人以上のなかで、縦走路 ...
365日目の登頂 – 祖母山
ガスっているが、山頂まで行っておこう。
尾平登山口から九合目小屋まで登り、薪ストーブの暖かさに腰が重くなりかけたが、意を決して外へ出た。
ちょうど一年前、2019年1月1日の早朝に、電波も入らない山奥の登山口で ...
強風の雪山と雪のない冬山 – 阿弥陀岳 / 入笠山
強風に煽られ、ザックごと体を持っていかれそうになる。岩陰に体を潜めて風をやり過ごした。飛ばされたら落ちる。慎重に行かねば。
樹林帯ですでに風は強かったので覚悟していたが、森林限界を超えてからは、遮るものなく強風に曝されてい ...