君はこの山の名を読めるか? – 蒜山
さて、せっかく山陰まで来てるので山にも登る。まずは蒜山だ。
山へと向かう朝が美しい。
蒜山と書いて「ひるぜん」と読む。知ってるから読めるが、知らないと読めない山名だ。
大山、氷ノ山、医王山、弥山など ...
丹後ちりめんの里 – 与謝野町加悦
落ち着いた趣のある町並みだ。
切妻平入り二階建ての町家が街道沿いに軒を連ねている。よく見ると、磨りガラスや窓枠など一軒一軒に異なる意匠が施されていて、眺めて飽きない。立派なお屋敷もあるにはあるが、町並みの大半は風情のある町 ...
但馬の小京都出石で出石そばを食べる
穏やかな緑の山々に囲まれた長閑な城下町。時が止まったかのような風情のある町並み。但馬の小京都と称される出石には、そんなイメージを持っていた。
だが、初めて訪れた出石はめちゃめちゃ観光地だった。
日本最古の時計台 ...
静かに春を待つ山々 – 宝生山 / 氷室山 / 根本山 / 熊鷹山
ぜんぜん咲いてない…。
宝生山の山頂付近はアカヤシオの群生地だと聞いて来てみたのだが、咲いていたのはわずか数本で、他はまだ固い蕾だった。そろそろ季節だと思ったが、まだ少し早かったようだ。まあ、しかたない。自然を相手にしてる ...
関東の秘境 – 高峯 / 雨巻山
東京の西の端に住んでいるので山梨には親近感があるが、同じ関東地方でも茨城は縁遠い。登山で行く機会はほとんどないし、わざわざ旅行で行くこともない。そんな未開の地、茨城に出かけることになったので、そのついでに日頃は行かない山域で山登りをし ...
さみしい山にひとり – 大鳥屋山 / 岳ノ山
谷底を這う林道には光が差さず薄暗い。
打ち倒れた道路標識がかつてはここにも車が走っていたことを物語っているものの、今では荒れ果てて見る影もない。
うらさびしい林道からうらさびしい登山道に入り、うらさびしい山頂に ...
目指せ!足利百名山 – 赤雪山 / 原仁田ノ頭 / 三角山 / 仙人ヶ岳
薄暗い樹林帯の地味な縦走路を進んでいく。大きなアップダウンもなく、簡単だけど退屈だ。
稜線上の小ピークを通過しようとした時、山名板が目に入った。
ん?なんだろ?こんな地味な小ピーク、というか単なる稜線上のコブに ...
大雪後の会津若松
雪の多い冬だった。
二日前に大雪の降った会津若松市内も、表通りはいちおう除雪が済んでいた。とはいえ大量の雪の持って行き場がないのか、道路の端に寄せられた雪が車線を塞ぎ、片側二車線道路が1.5車線になっている。
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高島とんちゃん
「とんちゃん」という名の食べ物を知ってるだろうか? 東京ではあまり聞かない言葉だが、我が出身地の中京地区ではとても一般的なものである。
「とんちゃん」というのは、タレをからめた豚の小腸の焼肉のことで、東京の焼肉屋だと「ホル ...
奥琵琶湖、陸の孤島 – 菅浦
南北に長い琵琶湖の最北端、岸から細長く突き出した岬の先端部に菅浦の集落はある。眼前の湖と背後の険しい山々に囲まれたわずかな土地に民家が密集している。
湖に近い家屋は前面が石垣で守られ、入江には大型の防波堤が築かれている。湖 ...