大雪後の会津若松
雪の多い冬だった。
二日前に大雪の降った会津若松市内も、表通りはいちおう除雪が済んでいた。とはいえ大量の雪の持って行き場がないのか、道路の端に寄せられた雪が車線を塞ぎ、片側二車線道路が1.5車線になっている。
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高島とんちゃん
「とんちゃん」という名の食べ物を知ってるだろうか? 東京ではあまり聞かない言葉だが、我が出身地の中京地区ではとても一般的なものである。
「とんちゃん」というのは、タレをからめた豚の小腸の焼肉のことで、東京の焼肉屋だと「ホル ...
奥琵琶湖、陸の孤島 – 菅浦
南北に長い琵琶湖の最北端、岸から細長く突き出した岬の先端部に菅浦の集落はある。眼前の湖と背後の険しい山々に囲まれたわずかな土地に民家が密集している。
湖に近い家屋は前面が石垣で守られ、入江には大型の防波堤が築かれている。湖 ...
桑酒
富田酒造と山路酒造という二軒の造り酒屋が木之本にはある。どちらも室町時代後期の創業で、現存する蔵元では全国で五番目と四番目に古い。この二軒のうち、今回は山路酒造を訪ねた。
山路酒造ではなんといっても桑酒だ。桑の葉を焼酎に漬 ...
サラダパン
滋賀県の一部地域で根強い人気があるというサラダパン、製造するのは木之本のつるやパンだ。ごく普通の町のパン屋さんといった佇まいの店頭には大量のサラダパンが並べられている。
二人組の女性客が店内にいたが、それぞれがサラダパンを ...
琵琶湖の北の宿場町 – 木之本
平入の町家やうだつの上がる家、洋風建築に昭和の商店が入り混じって賑やかな町並みだ。
町には三軒の醤油醸造所と二軒の造り酒屋があって、歴史の古さを物語っている。
琵琶湖の北に位置する木之本は地蔵院の門前町として町 ...
湖北のおはなし
新年早々、一部界隈に衝撃が走った。あの井筒屋が駅弁事業から撤退するというのだ。
井筒屋というのは米原にて駅弁を製造販売する企業で、井筒屋の「湖北のおはなし」は駅弁界を代表する逸品である。創業は安政元年、元々は長浜船着場の旅 ...
資さんうどんの愛を語る
資さんうどんは、九州うどんチェーン店界隈で牧のうどんと人気を二分する(ウエスト派のみなさん、すいません)。最近は、すかいらーくホールディングスによる買収からの関東進出でも大いに盛り上がっているようだ。私自身は圧倒的に牧のうどんを愛する ...
決定版、牧のうどんの完ぺきな食べ方
牧のうどんが好きだ。このブログでも牧のうどんへの愛を何度か語ってきたので、ご存知の方も多いだろう。
今回の九州遠征はとんこつラーメン探求回ではあるものの、やはり一度は牧のうどんも食べておきたい。なにせ福岡県西部と佐賀県を中 ...
今は昔 – 加世田麓
薩摩藩で「麓」といえば、それは山の麓ではなく麓集落のことだ。
武士が人口の4分の1を占めた薩摩藩では全員を鹿児島城下に住まわせることはできず、藩士は藩内の各所に分散して居住した。そんな集落のことを麓と言い、その数は120余 ...