ローカル山でローカル登山 – 日留賀岳
登山口からして超ローカルだった。
幹線道路を外れて山道に入り、ナビに従って集落の細い道を通過し、畑の間を抜けて奥へ奥へと進んでいった。こんなに狭い道に入って大丈夫だろうかと心配になってきたころ、一軒の民家で行き止まりになっ ...
登山の翌日にちょっとだけ山に登ってから帰宅する話 – 戸神山 / 高王山
平ヶ岳登山を終えての帰り道、すっかり遅くなってしまい、夜も更けてきた。疲れてきたしもう運転もしたくないので、ちょうど通りかかった道の駅で朝まで眠った。
翌朝、このまま帰っても午前中に家に着いてしまう。特に用事もないので、ど ...
寂しい秋の山の湿原 – 平ヶ岳
夜明け前から歩き始めて単調な尾根を登り、いくつかのピークを超えて池ノ岳まで来た。ここまで登ると、目の前には秋色の湿原が広がり、池塘は空の色を映して深い。
ここまで4時間半、思ったよりも早く着いた。日帰り最難関の百名山などと ...
ゆるキャン△ in 劔沢&雷鳥沢 – その4
四日目の朝、ごそごそと寝袋から這い出した。今日が最終日だ。
室堂まで歩くだけではつまらないし、かといってあまり長時間の登山もやめておきたい。なにせ帰りの運転も残っている。
そこで奥大日岳まで行ってもどってくるこ ...
ゆるキャン△ in 劔沢&雷鳥沢 – その3
夜明け前から歩き始めたが、いまひとつ気分が盛り上がらない。
そろそろ東の空が明るくなってくる時間なのに、雲に覆われた空は暗い。
カールを登って一ノ越に着いた。天気が良ければ浄土山のほうも回ってみるつもりだったが ...
ゆるキャン△ in 劔沢&雷鳥沢 – その2
夜になっても激しい風が吹いていた。
夜半の突風でペグが抜けて、30センチほどテントが動いてしまった。どうやら周りも同じ状況らしい。カンカンカンとペグを打つ音が聞こえてくる。脳の片隅で起きなきゃなと思いつつ、眠いしめんどうな ...
ゆるキャン△ in 劔沢&雷鳥沢 – その1
最高!すばらしい!エクセレント!
室堂の駅を出ると、思わずそう叫びたくなる景色が目の前に広がっていた。ひとりだし、周りにたくさんの人がいるから黙ってたけど。
天気予報は悪くなかったが、到着するまでは半信半疑だっ ...
父不見山
父不見山と書いて「ててみえずやま」と読む。漢文訓読調の無理やり感のある山名だ。
こんな名前の山だから、きっと謂れがあるのだろうと思っていたら、ご丁寧にも山頂に案内板が立てられていた。
そこには、平将門の遺児が、 ...
岩稜の景色 – 天狗岩 / シラケ山 / マル / 烏帽子岳
今週も群馬行きだ。いつもの西上州だ。さすがに少々飽きてきた。いつもと代わり映えのしない樹林帯を登っていく。
今日最初のピークは天狗岩だ。ピークは木々に囲まれた小さなスペースだが、少し先へ行くと展望が開ける。西上州の山並みの ...
夜明けの稜線 – 西岳 / 編笠山 / 権現岳
漆黒の闇が溶け出して、山と空の境界線が際立つ。
夜が終わり朝が始まるこの刻が、最も美しい山の時間だ。
この時間帯に森林限界を超えた稜線を歩くためにここに来た。
天空に包まれて宇宙を感じる。