海運の町の栄枯盛衰 – 柳井

瀬戸内海から柳井川を数キロ遡ると、海運業で栄えた柳井の町に着く。室町時代にはすでに町が形成されており、江戸時代には岩倉藩の主要な商都として発展した。

町のメインストリートには、二階建ての豪壮な白壁土蔵造りの商家が並んでいる。

藩政時代には海運で大いに繁栄した柳井も、陸上輸送へと変化していく時代の波には逆らえず衰退していく。そして鉄道駅が町から離れて作られたため、町の中心が移動して取り残されていくというお決まりのパターンだ。

その駅前商店街もいまやシャッター街と化し、現代の中心地は駅の反対側の大型商業施設へと移っていた。

2023年1月