尾瀬の奥地へ 前編 – 鬼怒沼山
思わず手をついて攀じ登るほどの急な山道を3時間登ると、突然視界が開けた。鬼怒沼湿原に着いたのだ。
青空の下に広がる緑の湿原。遠くには奥白根山の頂が見える。
この先の行程も長いので立ち寄る予定ではなかったのだが、 ...
黒滝山の山頂の謎
ぐんま百名山のひとつの黒滝山だが、黒滝山という名のピークは無い。不動寺を中心として、五老峰や九十九谷、馬の背などを含む一帯の総称が黒滝山である。山岳信仰の霊場であり、千年以上の歴史があるという。
五老峰の最高峰は観音岩だ。 ...
今週もまた高尾山へ…。
遠出するのもめんどくさいけど、体力維持のためにもどこかには登っておきたい。そんな日はたいてい朝からだらだらしてるので、行き先は必然的に高尾になる。こんな週末、今年これで何回目だろう。行けば行ったでそれなりに楽しいのはわかっているが、す ...
聖地巡礼 – 飯能アルプス
早朝の東飯能駅に降りたった。空気はひんやりと冷たい。ここからまずは天覧山へ向かうが、その前に立ち寄るところがある。
昨年末にようやくヤマノススメを手に取った。最初の2巻は登山入門書的な内容で読み進めるのがつらかったが、巻を ...
北アルプスでテント泊 – 燕岳 / 大天井岳
水と食料と酒とテント泊装備の詰まった重いザックを背負い、合戦尾根の急登を喘ぎ喘ぎ登った。
燕山荘に到着したときには、もうここでテント設営したいなという気持ちになっていた。ハイシーズン前なので、テントサイトには余裕がある。だ ...
木曽路の中心地 – 木曽福島
木曽福島は木曽路で最も大きな町である。交通の要衝であり行政の中心であり、唯一の都会と言ってもいい。
家々は、山間の狭い土地に密集して建てられている。木曽川沿いの建物は川岸へせり出して建てられていて、通りから見ると一階、二階 ...
東濃謎カツ丼
東濃と聞いてどこのことだかすぐにわかる人は、それほど多くはないだろう。
東濃というのは濃尾平野の東部、縦長の岐阜県の右下が出っ張って、愛知県と長野県の間に割って入った地域を指す。中央道で、または中央本線で名古屋から長野へ向 ...
日本大正村
岐阜県恵那市明智町の日本大正村は、町並み全域を博物館としたオープンミュージアムである。
同じく岐阜県の犬山市にある明治村は、建築物を敷地内に移設して入場料を徴収するが、それとは全く異なり自由に町を歩くことができる。当然だが ...
山ガールに負けた日 – 恵那山
広河原に車を停めて林道を30分歩き、登山口から沢へ下りて沢にかかる橋を渡ると、いよいよ恵那山への登山開始だ。
が、あれ?あれ?
橋がない。いや、あるにはあるが、あるのは流されて破壊された橋の残骸だった。 ...
景鶴山
日本三百名山の中でも最難関の山のひとつとされている景鶴山、登るのが難しいのは登山可能な期間が極めて限られているからである。
景鶴山は、尾瀬ヶ原をぐるっと囲む山々のひとつで、原の真ん中あたりの北側に位置する。このエリアは、東 ...