藤の花咲く丘と山頂の展望台 – 庚申山
まるで公園のよう、というか完全に公園だった。なにせ庚申山総合公園なんて名前が付いている。グランドでは高校サッカーの試合が行われており、その応援で駐車場も車でいっぱいだ。
気を取り直して、まずはふじの咲く丘へ藤の花を見に行くことにした。
盛りは過ぎたと聞いていた藤の花は完全に終了していた。藤棚からは枯れた花房が侘しく垂れ下がっている。
これはこれで、まあ風情がないこともないか…。次に来るなら、もう少し早く来よう…。
ふじの咲く丘から登山道を歩いて山頂を目指す。
登山道と言っても公園の付属みたいなもので完全に整備されている。起伏もほとんどない。歩きやすいっちゃあ歩きやすい。
30分もかからずに山頂に着いた。
広場のような山頂はそこそこ賑わっていたが、みんな軽装だ。手ぶらの人も多い。散歩の延長でここまで来た感じである。
自分ひとりだけが登山の格好だ。30リットルのザックを背負ってこの庚申山に登る人なんていないようだ。まあ、30リットルのザックを背負って公園を散歩したりしないもんな。
山頂は木々に囲まれて展望が無いが大きな展望台がある。登ってみたがやっぱり展望はなく、山頂でくつろぐ人々を見下ろすだけだった。展望のない展望台とは…。どうりでだれも登ろうとしないはずだ…。
帰りは、来たのとは違う道を歩いた。
途中でちょっとだけ見晴らしの良い場所があった。これで報われたかというと、ぜんぜんそんなことはないのだが…。
30分もかからずに駐車場にもどってきた。
なんだか消化不良だが、まあこんな日もあるよね。
2024年5月