長崎県の食

長崎まで来ると、スーパーの商品も東京とはずいぶん違う。魚売り場ではフグやナマコが普通に売られており、お惣菜コーナーには鳥の炭火焼きが、肉売り場には鳥刺しが並ぶ。買って帰りたいものがたくさんあって悩ましい。

今回は、ちゃんぽ ...

長崎県の食

大村市内のスーパーのお惣菜売り場で、大村寿司なるものを見つけた。下山直後で空腹だったこともあり、見た目の華やかさにも惹かれて購入した。

ほんのり甘い酢飯に、椎茸やカンピョウ、ゴボウの煮付けなどをのせ、錦糸卵を散らした押し寿 ...

長崎県の食

初めて皿うどんを食べたのは、高校の修学旅行で九州を訪れた時だった。長崎での自由時間に数人で中華料理店に入り、ちゃんぽんと皿うどんを食べまくったのを覚えている。

当時はまだ一般的なメニューではなく、それまで皿うどんという食べ ...

福岡県の食

九州に来たら食べたいものの筆頭が牧のうどんだ。九州といっても福岡県西部と佐賀県にだけ集中して出店していて、その他の地域では食べることができない。もちろん東京でも食べられない。来なければ味わえない逸品なのである。

九州北部に ...

群馬県の食

高崎はパスタの街だという。市内のイタリア料理店の数は150店とも180店とも言われ、人口あたりの店舗数は東京23区に次ぐらしい。

しかし高崎のイタリア料理店は、いわゆるイタリアンとはやや違う。前菜やメインディッシュを提供す ...

栃木県の食

栃木県の郷土食として真っ先に名前が上がる「しもつかれ」、名前はよく知られているにもかかわらず、実物を食べたこともなければ見たこともない。食堂や居酒屋のメニューでも見た記憶がない。

どうやら家庭で作って食べるのが主なようだが ...

栃木県の食

いまでは合併して佐野市の一部だが、かつては安蘇郡葛生町であった仙波地区に伝わる正月料理が耳うどんだ。

うどんというかすいとんの一種で、耳の形をしている。どれくらい耳かというと、これはもう完全に耳にしか見えない。わざわざ耳形 ...

栃木県の食

戦中や戦後の食糧不足で、わずかの米にイモやカボチャを混ぜて粥にしたなんて話をご年配の方からうかがうこともあるが、栃木ではいまでもそんなカサ増しの麺類が、街の蕎麦屋や食堂で提供されているのに出会う。それらは元は主食の増量だったかもしれな ...

群馬県の食

群馬県内でも局所的に富岡市内でだけ愛されているホルモン揚げ。小ぶりな串揚げの中身は、ホルモンではなく「ちくわ」だ。

なぜちくわなのにホルモンなのか。断面が似てるからとか、食感が似てるからとかの説があるが、こじつけ感が拭えな ...

岐阜県の食カツ丼

東濃と聞いてどこのことだかすぐにわかる人は、それほど多くはないだろう。

東濃というのは濃尾平野の東部、縦長の岐阜県の右下が出っ張って、愛知県と長野県の間に割って入った地域を指す。中央道で、または中央本線で名古屋から長野へ向 ...