ぐんまのおやま – 浅間隠山 / 鼻曲山
長野や山梨に比べるといまいちマイナー感もありますが、群馬にもいい山がたくさんあります。
県別の日本百名山の数では、30座の長野県は別格として、12座の山梨県に次ぐ11座が群馬県にあります。
群馬は、富山、新潟、北海 ...
山の名前が書いてある棒 – 大谷嶺 / 行田山
日本三大崩れのひとつ、大谷崩れ。
山伏から八紘嶺への稜線を歩くと、中間地点で大谷崩れを超えます。
崩壊地の縁を歩きますが、極端にヤセた部分もなく、崩壊しているのとは反対側に巻くところもあって、それほど危険は感じ ...
秋色の稜線 – 山伏 / 八紘嶺
うっとりするような秋の陽射し。
やわらかであたたかな晩秋の斜光が、木々も山も空気さえも、うっすらとオレンジ色に染めている。
秋の終わりの日の光に包まれて、山伏から八紘嶺までの穏やかな稜線を進む。
な ...
薙
雨乞岳の山頂から標高差で250mほど下ったところに、水晶ナギという場所があります。
花崗岩が風化した白ザレ砂の崩壊地特有の景観と、日向山や鋸岳など周囲の山々の展望もあり、なかなかよいところです。
登山道から外れて1 ...
祈りと雨乞い – 雨乞岳
人は、意志の力で雲を消すことができる、というと胡散臭く思われるかもしれません。
しかし、なんだか見られてるような気がして、あるいは何気なしに顔を上げたら、誰かがじっと自分を見てたって経験は、だれにもあるのではないかと思いま ...
鍋っこ遠足&山頂デザート @燧ヶ岳
この夏、S子先輩とM子先生の三人で訪れた会津駒ヶ岳では、いろいろと想定外の事態に襲われました。
まずは、なんといっても想定外だったのは、お花の名前を教えていただくために来ていただいたお二人が、図鑑として全く機能しなかったこ ...
九月の五日間 その5 – 光岳
光岳の山頂から10分ほど先へ進むと、光石という大岩がある。
旅の終着点は、その光石の上と決めてある。
山頂を越えて樹林帯を進んでいくと、しだいに周りの木々が薄くなり、やがて目の前に大きな岩が現れた。
あそこ ...
九月の五日間 その4 – 上河内岳 / 茶臼岳
南アルプス南部に、南岳という山がある。
山好きな人々でも、この山を知っている人は、それほど多くはないだろう。
かくいう自分も、全く注目していない山であった。
主要縦走路中にあるこのピークの標高は2702 ...
九月の五日間 その3 – 聖岳
三日目。
この日が、今回の縦走中で最も厳しい行程になる。
やり切るには、一にも二にも早出することだ。
早朝はなかなかシュラフから出られないのが常である。下界でも、目が覚めてから起き上がるまでに、いつもずいぶ ...
九月の五日間 その2 – 悪沢岳 / 赤石岳
二日目の朝。
漆黒の闇が、濃い紺色に変わり始めたころ出発。
小屋から少し登れば森林限界を超える。
雲海に浮かぶ富士の頂が見える。今日も天気は上々だ。
ひと登りすると目に飛び込んでくる南部の山並み ...