秘境の今 – 秋山郷
秋山郷。
西を鳥甲山に、東を苗場山に挟まれた中津川沿いの渓谷に沿って点在する集落をまとめてそう呼ぶ。
群馬県の野反湖から北へ流れ出た中津川は山間部でいくつかの支流を合わせ、長野県栄村から新潟県津南町を経て信濃川 ...
静かな山の深い旅 – 鳥甲山
青空の下で緑の稜線が輝いている。
前後左右まったく人の気配がない。駐車場には他に二台の車が停まっていたが、だいぶ先に出発したようで顔を合わせることはなかった。後から登ってくる人もいない。
快晴の三連休で、人気の ...
無慈悲な雨の東北遠征 – 磐梯山 / 西吾妻山
雨。ずっと雨。
夜半過ぎから登山口の駐車場で待機しているが、明るくなっても雨はやみそうにない。仕事の終わった金曜の夜に車を走らせ、7時間かけて来たというのに無慈悲な雨は降り続く。
せっかく東北まで来たんだし小雨 ...
霧の霧ヶ峰
真っ白だ。数メートル先しか見えない。夜が明けて朝になったが、太陽の暖かさは感じられない。
夜半過ぎに駐車場へ着いたときは、激しい風と雨で車が揺れるほどだった。朝になり、だいぶマシになったが、回復したとは言いがたい天気だ。
野反湖畔の緑のトレイル – 白砂山
森を抜けると視界が開けた。緑の稜線が白砂山まで続いている。
この稜線が、群馬と新潟の県境になる。ぐんま県境稜線トレイルとして整備された、草津から白砂山を経て谷川連峰まで続く稜線の一部だ。
整備されたと言っても、 ...
雨降る南アルプス 3 – 蝙蝠岳 / 塩見岳
急げ。早くしろ。
濡れたテントを乱雑に畳んでザックに突っ込んだ。湿ったシュラフやその他のあれこれもだ。
急げ急げ。少しでも早く山頂へ近づこう。
四日目の朝は、森林限界を超えた稜線で迎えた。東の空が薄 ...
雨降る南アルプス 2 – 徳右衛門岳
登っても登っても登りが続く。それも、けっこうな急登だ。
早朝に二軒小屋を出発し、それからずっと登っている。荷物の重さで肩は痛み、背中と腰は圧迫される。足には力が入らず、歩みは遅い。
天気は良い。青空だ。しかし、 ...
雨降る南アルプス – 小河内岳 / 荒川岳 / 悪沢岳
歩き始めは霧のような雨だったのが、だんだんと雨足が強くなり、いつしか本降りとなっていた。強い風に吹かれた雨粒が、容赦無く顔に打ち付ける。気温もずいぶん低くなった。猛暑の夏とはいえ、森林限界を超えた3000mの稜線である。雨に濡れ、風に ...
でっかいかき氷を食べに山へ – 高尾山 / 城山
午前中の所用が終わり、午後から暇なので山へ行く。
こんな時間だから高尾くらいしか行けない。高尾でいいよ高尾で。そうだ、こんな暑い日はあれを食べに行こう。あれだあれ!カキ氷だ!
高尾山口に到着し、カキ氷を食べたい ...
武蔵五日市あたりの山をぶらぶら
台風一過の快晴の朝。せっかくだから山へ行く。
早朝はまだ激しく雨が降っていて出発がゆっくりになったので、近場で武蔵五日市方面へ向かった。このあたりなら、うちから1時間もかからず余裕で到着できる。
払沢の滝から浅 ...