丹沢主脈 一気通貫

ひさしぶりの丹沢。ひさしぶりの大倉尾根。

いつもは、その先の行程を考えてゆっくり登るが、今回は全力でいってみる。自分がどれくらい登れるか試してみたくなったのだ。

スタートからぶっ飛ばし、どんどん追い抜いていく。ここんとこずいぶん体重が増えたので体が重いが、そこは気力と体力で重い体を持ち上げる。

30分でバテてきたが、そのまま全力でいく。そして1時間で終わった。

1時間で堀山の家まで来たので、これはサブ2も狙えるなと思ったとたん、足がつってしまった。つったといっても、ふくらはぎが少々ぴりっとしただけだが、このまま飛ばして登ると酷いことになりそうだ。

山を歩いていて足がつりそうになるのは初めてだ。水分不足や塩分不足など、つる原因はいろいろ言われはするが、けっきょくはオーバーペースだからだ。いつもは自分のペースで登っているので、いままで足がつることはなかったのだ。

しかたないのでペースを落とす。すでにかなり疲れていたから、実のところちょっとホッとした。

そうして、2時間15分で塔ノ岳に到着。サブ2の壁は厚い。

塔ノ岳からさらに先へ。

天気は悪いが、今回は歩くこと自体が目的だから問題ない。

カレーを食べるつもりでみやま山荘へ来たがカップラーメンしかなかった。しかたないので、手持ちのお菓子を食べて先へ進む。

蛭ヶ岳に着いたときには、天気はだいぶ悪くなっていた。みぞれ混じりの雨がパラついている。すでに山頂にはだれもいない。

北側斜面を姫次へ下った。樹林帯が長い。けっこう退屈するが、まだまだ先は長い。

青根へ下山したのは夕方だった。到着はだいたい予想通りの時間で、最初の1時間での貯金はすっかり使い果たしてしまったようだ。

鶴屋旅館に立ち寄ると、すでに店じまいを始めていた。カツ丼できるか尋ねてみたが、うどんしかできないっていうのでパスしてしまった。爺さん、すまん。

青根からは舗装路をとぼとぼ歩く。崩落で通行止めの道志みちの代わりに、青根から甲州街道へ抜ける道が迂回路に設定されていて、やたらと交通量が多い。後ろからも前からも、スピード上げた車が途切れることなく走ってくる。

暗くなってしまったのでヘッドライトを付けた。対向車に存在を知らせるためだが、なかには気づいていないのか、20センチほどのクリアランスで走り抜けていく車もあって、山よりも危険だった。

舗装路を2時間歩いてやまなみ温泉に到着した。このまま小仏峠を超えて家まで歩いて…と一瞬考えたが、明日は仕事なのでここまでにしておく。

温泉で筋肉をほぐし、ビールを一気飲みしてから、藤野駅行きのバスに乗った。

2018年12月