肥後国一之宮 阿蘇神社

平成28年4月の熊本大地震で甚大な被害を受けた阿蘇神社。ぐしゃっと潰れた楼門の画像を記憶してる人も多いだろう。

周辺の建物と比べて神社の被害が特別大きく、神様が身代わりになってくれたとも言われている。決して耐震うんぬんではない。

楼門を中心とする三つの門と、その内側の拝殿は全壊してしまった。復旧に向けての工事が始まっていて、現在は解体され更地になっている。

拝殿の奥の三つの神殿も地震の被害を受けたが、倒壊せずに残っていた。遠目にはまったく被害のないようにも見える。このへんはさすが神様だ。

倒壊して一時的に撤去された拝殿の跡には、仮の拝殿が設えられていた。

そこから、なんだかむき出しのような気のする神殿を拝んだ。

楼門をはじめとする三門と三つの神殿は国の重要文化財のため、補助金によって修復される。平成34年、つまり新元号の3年が修復完了目標となっている。

しかし、重要文化財ではない拝殿は、神社が自費で再建しなくてはならない。その費用は20億円以上ともいわれており、自力では困難なため寄付を募っている。

私も微力ながら協力するとともに、修復完了の暁には再びここを訪れようと思う。