夢の中へ
旅をしていると不思議な時間がある。
朝靄で見通しの悪い山間に、不意に静かな街が現れた。無気味なくらい人の気配がなく、建物の輪郭はぼんやりとして、それはまるで夢の中の街のよう。
街を抜けると朝靄は消えて太陽が山の ...
国道系どろどろ久留米ラーメン – とんこつラーメン放浪記 5
久留米ラーメンは博多ラーメンよりも豚骨が濃いという。スープの製法の違いで久留米は呼び戻しでうんぬんかんぬんみたいなうんちくを聞いたことはある。
でもまあ博多と久留米はたいして離れてないのだし、もともと久留米で生まれたとんこ ...
久留米、昭和が色濃く残る街。路地裏のギョウザとなんでもありのやきとり
西鉄久留米駅を出ると、目の前のビルにはアイスクリームの大看板。「白くま」は聞いたことあるが、「あいすまんじゅう」は初耳だ。丸永製菓というのは地元の企業らしい。ローカルだ、あまりにもローカルだ。駅前一等地の看板からしてローカルだ。
そこに山があるからだ – 九千部山
地図に記載されていた登山口の駐車場は「グリーンピアなかがわ」という施設の駐車場、というか入口の前のちょっと広くなっているスペースだった。グリーンピアというのは屋外保養施設というかアウトドア村というか、バンガローがあってBBQができたり ...
ラーメン居酒屋で飲んだくれた夜 – とんこつラーメン放浪記 4
博多ではラーメン屋を居酒屋として使うのも普通だ。餃子やチャーシューといったよくあるつまみだけではなく、本格的な居酒屋料理をそろえてるラーメン屋も多い。居酒屋側でも負けじとラーメンを用意していて、これがまた本格的なとんこつラーメンだった ...
博多ラーメンの源流を訪ねて – とんこつラーメン放浪記 3
現在の博多ラーメンは、長浜ラーメンや久留米ラーメンなどの影響を受けつつ発展してきたものだという。では元々の博多ラーメンとはどんなものだったのだろう。昔ながらの博多ラーメンを今でも変わらず提供し続けてる店が福岡市内に何軒か存在していると ...
聖地長浜 – とんこつラーメン放浪記 2
都内のとんこつラーメン店には「長浜」を標榜する店が多かったけど、博多ラーメンと長浜ラーメンの違いはよくわからなかった。それもそのはずと現地まで来て理解した。長浜は博多に隣接する漁港で、中心街の天神から歩いてもそんなに遠くない。銀座と築 ...
とんこつラーメン放浪記 – 東京編
とんこつラーメンについてよく知ろうと思った。理由はいろいろあるのだが、とにかくとんこつラーメンをあまりよく知らないことに気づいたからである。
初めてとんこつラーメンを食べたのは高校生の時の修学旅行で九州へ行ったときだった。 ...
きらびやかでうわついた12月の夜
夜の東京はきらびやかだ。
冬は陽が落ちるのが早く、仕事が終わる時間にはすっかり夜になっている。それはさみしくもあるが、きらびやかな夜の街を歩いて帰るのは悪くない。
大手町から東京駅まで歩いた。丸ビルに用があった ...
戦国時代、人はなにを考えて生きていたのだろう- 多気山
宇都宮で痛飲した翌朝、街から10km離れた多気山不動尊へ向かった。ここから多気山へ登る。
一日たっぷり登山をして夜は近隣の街で酒を飲み、翌朝に近くの低山を散歩してから帰るのがお気に入りの週末の過ごし方だ。
多気 ...