峠を攻める – 正丸峠 / 虚空蔵峠 / 刈場坂峠
正丸駅に来たのは何年ぶりだっけ? 10年ぶりくらいかな? ずいぶんひさしぶりなのは間違いない。
駅前の昭和な売店がリニューアルされて登山客目当ての店になっていたのは意外だった。そんなにお客は来るのだろうか?登山ブームってのはまだまだ続いているのかな?
正丸駅から伊豆ヶ岳へ登る。
伊豆ヶ岳は、飯能と秩父の間で最もメジャーな山だと言っていいだろう。登山者もまあまあ見かけた。やっぱり登山ブームってのは、まだまだ終わってないのかな。
伊豆ヶ岳からは、子の権現を通って飯能方面へ、あるいは秩父へ向かって武甲山へというのが一般的なルートだろう。おそらくここまで出会った登山者は全員そのどちらかだ。
しかしそれではあまりに普通だ。普通すぎてつまらないので、正丸峠へ向かうことにした。この道は以前に歩いたことないはずだ。
正丸峠にもひさしぶりに来た。
青梅から秩父へ、秩父から青梅へと、昔はよくこの辺りを車で走った。夜中にぶっ飛ばしたことも何度かある。今やすっかりこちょこちょ走るのがめんどくさくなったので、最近はもっぱら国道299号である。
正丸峠を過ぎると、正丸山、川越山と超えていくのだが、どちらもふーんって感じの山頂だった。地味すぎて山頂らしさがほとんどない。
同じように地味なのが旧正丸峠だ。かつてはここが江戸と秩父を結ぶ交通の要衝だったとは俄かに信じがたい地味さである。
正丸トンネルの上を歩いて越えると虚空蔵峠で車道に出る。
虚空蔵峠から舗装路を少し歩くと刈場坂峠だ。
関八州見晴台から丸山へと続く稜線上にあって、以前に来たことあるはずなのだが、まったく記憶にない。
稜線沿いが奥武蔵グリーンラインの一部になっている。車やバイクでも来れるが、特に自転車が多かった。サイクリストには有名な場所なのだろう。それを見越して飲料や食事を販売する露店も出ていた。
奥武蔵といえば、人がいなくてさみしい印象だったが、それなりに賑わっている。季節的なものもあるのかな。
あとは正丸駅まで下るだけ。駅に着いたら山小屋をのぞいてみよう。
2025年5月