鈍った身体に激しい急坂 – 赤薙山 / 女峰山

キツいキツい、登りがキツい。登りが続く。この先もずっと登りだ。

なんだかんだで1ヶ月ぶりの登山になってしまった。山に行けない期間に地道にトレーニングするわけでもないので、1ヶ月もサボると体力も筋力も衰えてしまう。毎週末に登ってた頃と比べると明らかに遅いし、すぐへばる。

登山口の霧降高原からは階段だった。

これが、よくある山道に作った段差ではなく、普通の階段というか、ちゃんとした階段というか、とにかく階段だった。やたらと長くて、よくこんなものを設置したなと驚くほどだ。

さらに驚くことには、夜明け前から実に多くの人がこの階段を登っていた。登山者風ではない、観光で来た人たちだ。若者グループやカップルに加えて家族連れも見かける。満車に近い駐車場の車は地元ナンバーがほとんどだったので県内から来ているのだろう。それにしても、旅行やデートで夜明け前から階段を登るなんて、健全というか過剰というか、とにかく驚きだ。

みんな日の出を見に来てたようだが、残念ながら雲が多くて朝日を浴びることはできなかった。

標高差250mの階段が終わったところから山道が始まる。そしてここから先もずっと登りなのだ。

あまりのキツさと体の重さに赤薙山まで登ったら下山しようかとも考えたが、いざ赤薙山に着くとやっぱりその先へと進んでしまう。

それにしてもキツい。地味にアップダウンもあって足に堪える。

女峰山はまだまだ遠い。歩いても歩いても距離が縮まらない。この登れなさはサボり過ぎのせいなのか、体重増加のせいなのか、はたまた老化なのだろうか…。

すでに5時間半も登っている。山頂はだいぶ近づいてきたが、まだここからひと山ある。

ここまで来たら登り続けるしかない。スピードが遅い分は持久力でカバーする。安い時給で長時間労働するようなものだ。

登ったかと思ったら偽ピークで、気力を振り絞ってもうひと登り、歩き始めてから6時間半で女峰山に到着した。

今回はキツかったが、達成感というよりはなんだかホッとした。

女峰山に来るのは2度目だと思う。以前に来たのは何年前だろう。男体山から大真名子、小真名子、帝釈山を超えてきた。あの頃は元気だったなあ。

あれからもうずいぶん経っているが、体力が衰えた以外は何も変わっていない、変わってなさ過ぎるような気もする。まあ、無いものねだりしてもしかたない。自分が持てるものを最大限に活用していくしかない。

さて、これで半分。ピストンでもどる。帰りは下りだから気は楽だが距離は長い。

焦らず慌てず、ぼちぼち下るとしよう。

2025年6月



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