灼熱アルプス Day2 – 祖父岳 / 水晶岳 / 赤牛岳
テントの下の地面にはいくつもの大きな石が埋まっていて、頭を地上に出している。マットを敷いてもゴツゴツと背中に当たり、まっすぐ寝ることができない。石を避けてS字型になって、寝返りも打てずにひと晩を過ごした。縦走2日目も寝不足で始まった。 ...
地味山登山のススメ – 経ヶ岳
頭上には木々が生い茂り、足元は笹に覆われている。どこまで登っても同じ光景だ。経ヶ岳は木曽山脈の端に位置する独立峰のような山なので、里から登るとただひたすらに登りが続く。地味な急登だ。距離も長い。
いや、地味な山だってもちろ ...
三度目の正直、三度目の英彦山
英彦山に来るのは三度目だ。
いや、正確に言うと、英彦山の駐車場に来るのは三度目だ。
初めて来たのは何年前だろう、深夜に到着して仮眠し、夜明け前に起きて出発しようとしたらカメラがなかった。どれだけ車内を探してもない。 ...
秋の終わりと冬の始まり – 霞沢岳
なんだかずいぶん寒いのでテントの外へ出てみると、風景が白く染まっていた。
えっ、雪…。
降るかもなとは思っていたけど、まさか標高2000mちょっとのテント場で、しかも昼間から積もるとは予想してなかった。 ...
静かな山の深い旅 – 鳥甲山
青空の下で緑の稜線が輝いている。
前後左右まったく人の気配がない。駐車場には他に二台の車が停まっていたが、だいぶ先に出発したようで顔を合わせることはなかった。後から登ってくる人もいない。
快晴の三連休で、人気の ...
野反湖畔の緑のトレイル – 白砂山
森を抜けると視界が開けた。緑の稜線が白砂山まで続いている。
この稜線が、群馬と新潟の県境になる。ぐんま県境稜線トレイルとして整備された、草津から白砂山を経て谷川連峰まで続く稜線の一部だ。
整備されたと言っても、 ...
愛鷹山の愛鷹山
富士山と太平洋のあいだに見えるギザギザの稜線、それが愛鷹山です。富士山ほどは目立たないけど、平野部からすっと立ち上がるその姿は人目を引きます。
かつては富士山同様の成層火山で、標高は2500mから2800mほどあったと推定 ...
山と祈り – 榛名富士 / 相馬山
あまり歩かれてなさそうな山道を1時間ほど登ると山頂に着いた。
ん?見えない…?
東側は視界が開けているが、西側の眼下に広がっているはずの火口湖は木々に隠されて見えなかった。
んー、ざんねん。 ...
裏銀座の五日間 day4
うーん…。いまいち…。
夜が明ける前に烏帽子岳へ登り、日の出を待っていたが、雲が多めで綺麗な朝焼けにはならなかった。
40分くらい粘ったけど、これ以上は望めそうもないので、あきらめて先へ進むことにする。まあ、太 ...
Mountain Addicted – 笊ヶ岳
朝が来た。小笊の上の富士山が雲の海に浮かんでいる。日の光に照らされて世界が黄金色に輝く。振り返ると悪沢、赤石、聖に上河内がほのかに紅く色づいている。
この山頂にひとりきり。昨日の夕景も、今日の日の出も独り占め。ここまで苦労 ...