冬の権現岳、再び
雪少なっ!!
1ヶ月前と比べて明らかに雪が少ない。30cmの積雪があった標高1800mのベンチ周辺も、すでに夏道が出ている。これなら楽に登れるが、雪山っぽさはだいぶ薄れた。
それでも標高が上がればそれなりの残雪はある。傾斜も急なので、アイゼンを効かせて登る。
前回は体力を使い果たしてバテバテだった。今回はとにかくバテないように気をつけて登る。
天女山ゲートから前三ツ頭まで、所要時間3時間25分。うーん、やはり往年に比べてずいぶん遅い。
前回はこの時点で体力の限界を超えていた。それでもふらふらになりながらなんとか三ツ頭までは登ったが、それ以上進む気力体力が尽きて引き返した。今回はまあ、この調子なら権現岳まで行けるだろう。
それでもやはり体力の衰えは隠しきれず、前三ツ頭で30分休憩した。
三ツ頭を超えれば、あとは権現岳を目指すのみ。急斜面を着実に登り、最後のちょっと怖いトラバースを慎重に進むと、山頂はすぐそこだ。
ひとまず山頂はパスして縦走路分岐まで行く。ここで赤岳や阿弥陀岳を眺めながら休憩するのが冬の定番なのだ。今回はギボシへは行かないでおく。とりあえずここまで来れただけでよい。前回の途中撤退の借りは返した。
ひとしきり風景を堪能し、いちおう山頂にも寄ってから下山した。
冬靴が足に合っていなくて、下山時は毎回ひどく足が痛む。ゆっくりしか降りれないので、ずいぶん時間がかかってしまう。
休憩時間込みの11時間20分で権現岳往復。四年前はギボシまで行って9時間30分だった。体力の衰えに悲しくなる。
それでも権現岳まで行けたので良しとしよう。今回も途中撤退なら引退も考えていたが、まだもう少しはやれそうだ。
2023年3月