聖地の空気 – 七面山
なんみょーほーれんげーきょーー
ドン!ドドン!ドドドドン!
なんみょーほーれんげーきょーー
ドン!ドドン!ドドドドン!
なんみょーほーれんげーきょーー
早朝の澄んだ青空の下、お題目が響き渡る ...
雨上がりの奥多摩 – 浅間嶺
むしむしむんむん むしむしむんむん
空は青くて、太陽は眩しくて、気温は蒸し暑くて
昨夜の雨でたっぷり水分を含んだ地面から、もわっと熱気が立ち上る。
じめじめ湿った空気が肌にまとわりつく。
汗が吹き出 ...
登山は想像力、そして行動力 – 鋸岳
ついにここまで来た。
中ノ川乗越の向こうに見えるのが鋸岳第二高点だ。
急なガレ沢が岩山の上へと続いている。
あれ、登れるのか?
ここまでもそれほど楽ではなかったが、ここから先はもっと楽ではな ...
あの頂きの、その先へ – 甲斐駒ヶ岳
一年ぶりの甲斐駒ヶ岳。
ここ数年ずっと、この時期に甲斐駒に登っている。
昨年は日向八丁尾根から、一昨年は黒戸尾根から、その前の年は北沢峠から。
そのどれもが、甲斐駒が目的で甲斐駒を目指して登ってきた。 ...
山では、ただ山のことだけで心をいっぱいにしていたい
気分の上がらない日…というのはあるものです。
他の人がみんな幸せそうに見える、そんな日が。
心の奥の深い深い底に淀む暗い闇に引きずり込まれていきそうな、そんな日が。
そんなとき、あぁ山へ行きたいなぁ ...
御嶽教の山 – 諏訪山
登山道わきの石碑の文字を何気なく見ると「武尊山十一面観世音菩薩」と読めました。
武尊山? あの武尊山のことでしょうか?
その先の掘っ立て小屋のような祠には「八海山堤頭羅吒神王堂」とありました。
八海 ...
陽の光この身に浴びて輝く日 疑う余地もないほどの愛 – 大天井岳
なんだか空が明るくなってきた。
ガスに巻かれて真っ白だったので、テントを張って早々に、展望は諦めて夕飯のしたくをしてたのだが、慌てて見晴らしのいい場所へ行ってみる。
薄いピンクに色づいた空の下、槍から穂高へと続 ...
この道をどこまで行けば辿り着くのか 青空にひと筋ヒコーキ雲 – 御座山
整備されて歩きやすい登山道を登っていく。
周囲は木々が茂っていて、展望はほとんどない。
なんだかもやもやした気分なのは、登山道が少々退屈なせいだけではない。
もやもや…ちょっと違うな。
なんとい ...
日本名山図会
旅と山を愛した江戸の画人谷文晁が、諸国を廻って描いた山の絵を集めた画集、それが日本名山図会です。
諸国の名山を集めるという発想は文晁のオリジナルで、深田久弥の日本百名山の元ネタになったと言われています。
この画 ...
登山のルール – 妙義山
クサリを握る手に力が入る。
いつもはふざけてなめた山登りばかりしているが、さすがにここは慎重に行かないと。
両側が切れ落ちた岩稜を進む。万が一にも足を滑らせたら、あとは握ってるクサリが全てだ。手を離してしまえば ...