じいとばあ。あるいは、西上州のヘンな岩 – 御堂山

ひさしぶりの西上州。

以前はよく通ってましたが、最後に来たのはいつだったっけかな。今回は未踏の御堂山へ登ります。

あいかわらずのわかりにくい登山口から、荒れ気味の登山道を登っていきます。

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尾根に乗り、分岐からじいとばあへ向かいました。

痩せ尾根を進んでいくと、岩峰に行き当たりました。登るのは無理なので巻くしかありません。左から行ってみましたが危険すぎて撤退。右へ行くと、なんとなく踏み跡がありました。

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標識もなく、どこまで行けばいいのかよくわからず、道もあるのかないのか微妙な感じです。さすが西上州。これでも登山地図では実線ルートになってます。まあ、このへんではこれが普通といえば普通です。

巻き道もだんだん標高を下げてくるので、登れそうなところから尾根へとよじ登りました。見晴らしの良さそうな岩があったので、さらにその上へ。

登り切ると目の前には不思議な光景が広がっていました。シャモジを突き立てたような、頭でっかちのバランスの悪い岩が、にょきっと生えています。

あれがじいとばあだな。どっちがじいで、どっちがばあかわからないけど、どっちも西上州らしい奇岩です。

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静かです。だれも来ません。不思議な景色に目を奪われ、ずっと眺めていました。

ここへ来る登山者はそんなに多くはありません。山登りを趣味とする多くの人々のなかで、この景色を目にするのはほんの一部なのでしょう。

来た道をもどり、分岐から御堂山の山頂へ。

樹林の切れ目から、西上州の奇岩の親玉妙義山が見えました。

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御堂山からはさらに先へ進み高石峠へ向かったのですが、途中で踏み跡が消えて沢に入り込んだり、復帰した尾根が枝尾根であらぬ方向へ下ってしまったり、地図にない林道が錯綜していて、いつのまにか高石峠へは行かずに下山し始めていたり、その林道がおかしな方向へ登っていくので、しかたなく崖を降りて沢筋を下ったりと、とても一般ルートとは思えないあれこれがありました。

やっぱり西上州は西上州です。