陽の光、降り注ぐ午後 – 城山 / 発端丈山

目覚めたら外は明るい。太陽の光が燦々と降り注いでいる。

金曜の夜はまっすぐ帰宅し、山に向けて車を走らせるのを通例としているが、昨夜は仕事帰りに痛飲してしまった。まあ、こんな週末もある。

それにしてもいい天気だ。家でごろごろしてるのも癪である。いまからでもいいから出かけよう。

しばし考え、沼津へ向かうことにした。近場の行きたいルートはめんどうなバリエーションばかりなので、遅出で歩くには適さない。ちょっと遠くても馴染みのない山域なら、登ったことのない山もたくさんある。

沼津に到着し、まずは食堂でお昼ごはんを食べてから、登山口へ向かった。

沼津といえば沼津アルプスだが、それはひと通り歩いたことがあるので、さらに少し南の発端丈山に登ることにした。駿河湾から登るとすぐに山頂だから、内陸側へ回って東から山頂を目指す。

城山の登山口に車を停めて出発だ。

午後1時半を過ぎている。この時間から登る人はあまりいない。下山してくる登山者と次々とすれ違う。

20分も登ると城山の山頂だった。里山に囲まれた麓の集落を見渡すいい眺めだ。

駐車場の車の数からして、この狭い山頂に多くの登山者が犇めくこともあるのだろうが、いまは自分とソロ西洋人の二人だけである。

ひとりでこんな時間にこんなところへ登ってくる物好きな西洋人に別れを告げ、先へと進んだ。

道は穏やかでアップダウンもほとんどない。

楽々と歩き、城山から1時間半で発端丈山に到着した。

広々として眺めも良い。正面に富士山が見えている。霞んでいるが、これはこれで春らしくていい。

眼下には駿河湾。開放的で気分の上がる山頂だ。

あとは来た道をもどるだけ。あの登山道なら、下山もあっという間だろう。貸切の山頂を心ゆくまで堪能しよう。

朝はうだうだしていたが、がんばって出かけてきて本当に良かった。