牧のうどんの真髄はやわ麺にある – 完全版、牧のうどんの完璧な食べ方

昨年今年と2年連続で九州に来て、あちこちの店でとんこつラーメンを食べた。とんこつラーメンについてあまりよく知らなかったので、知識を深めるためにそうしたのだ。だが、九州でほんとうに食べたいのはうどんだ。もっと言ってしまえば牧のうどんだ。やはり最後はこれを食べなきゃ終われない。

昨年も九州最後の食事は牧のうどんだった。一杯だけなら何を食べるか熟考して、肉ごぼううどん中麺にした。今回もそれだ、肉ごぼううどん中麺だ。

やはり美味い。なんと言っても美味い。某さんうどんではなく、牧のうどんにこそ関東進出をお願いしたい気持ちもあるが、九州の、それも一部地域でしか食べられない希少性が、牧のうどんの価値をより一層高めているのも間違いない。

堪能した。が、しかし、疑問も沸々と湧いてきた。昨年今年と中麺しか食べてない。これでいいのだろうか。牧のうどんの真髄はやわ麺ではないのか。

確かに中麺はうどんとして完璧な美味しさだが、やわ麺にはうどんを超越した異次元の魅力がある。やわ麺がこそ、牧のうどんが牧のうどんであるアイデンティティーではないだろうか。

やわ麺が食べたくなったのは、カレーうどんの存在を知ってしまったからでもある。他の客が注文しているのが聞こえてしまったのだ。ぶよぶよやわ麺にカレーは抜群に合うだろう。こうなったら食べないわけにはいかない。一応ダイエットを気にしてかしわご飯をやめておいたので、うどん二杯食べてもいいだろう。

そう自分で自分に言い訳して注文したカレーうどんには、デフォルトでライスが付いてきた。かしわご飯をやめておいた意味がなくなってしまったが、カレーにはライスが必要という気持ちもわかるので、ここは牧のうどんの好意を無にしないことにする。なお画像の奥にコロッケがチラ見えしているが、コロッケは自分で追加したものだ。カロリーオーバーな気もしないでもないが、気にするのはやめておこう。サクッと揚がった上品な味のコロッケだったことを書き添えておく。

カレーうどんには、やかんも付いてきた。このやかんには出汁が入っていて、うどんに吸われて減ってしまった出汁を適時補充しながら食べるのが牧のうどんスタイルなのだ。カレーうどんは、うどんにカレーをかけただけで出汁は張られていない。それでも補充用の出汁が用意されるのは、うどんに出汁を吸わせてほしいという牧のうどんの願いがひしひしと伝わってくる。

まずは出汁を注がずに食べてみた。美味い、美味すぎる。ぶよぶよ膨れたやわ麺にカレーがまとわりついて、未だかつて体験したことのない食べ物になっている。やわ麺にはカレーが合うという予想は大当たりだ。

カレーはおそらく業務用カレーだと思うが、これはまあ仕方ない。牧のうどん用にチューニングしたカレーなら満足度が爆上がりすること間違いなしだが、そんなに多く出るとも思えないカレーうどんのために独自のカレーを仕込んでおく余裕がないのは理解できる。

半分ほど食べたところで出汁を注いで、みるみる増えていくやわ麺に感激しながら食べ進める。カレー部分を食べ終えたら新たに出汁を注ぎ直して、かけやわ麺を堪能する。

満足した。やはり牧のうどんに来たらやわ麺を食べないわけにはいかない。これこそが牧のうどんであると言い切ってもいいだろう。カレーうどんはやや上級者向けなので、他のうどんでももちろんいい。どちらかといえば味の濃いほうが合う気もするが、純粋な出汁とやわ麺の組み合わせも捨て難い。

さて、ここで今一度、中麺やわ麺問題を考えたい。牧のうどんで一杯だけ食べるなら、肉ごぼううどん中麺で決定だと以前に書いたことがある。だがやはり、やわ麺を食べなければ牧のうどんを食べたとは言えない。とはいえ中麺の完璧さも捨て難い。ということで、牧のうどんで何を食べるべきか、これはもう中麺とやわ麺の両方を食べるしかあるまい。

初めての牧のうどんなら、一杯目はごぼう天うどん中麺、二杯目は肉うどんやわ麺で決定だ。うん、これは良い組み合わせだ。もしかしたら完璧かもしれない。

次に九州を訪れた時には、この組み合わせを試してみよう。

2026年1月

福岡県の食うどん

Posted by azuwasa