甘露醤油
柳井の特産品の甘露醤油は、この醤油を献上された時の藩主が、甘露甘露と称賛したことによりその名が付いたという。町には今でも二軒の蔵元があり、甘露醤油を造っている。
甘露醤油は醤油の仕込みに塩水ではなく醤油を使う、つまり一度醤 ...
海運の町の栄枯盛衰 – 柳井
瀬戸内海から柳井川を数キロ遡ると、海運業で栄えた柳井の町に着く。室町時代にはすでに町が形成されており、江戸時代には岩倉藩の主要な商都として発展した。
町のメインストリートには、二階建ての豪壮な白壁土蔵造りの商家が並んでいる ...
長崎の練り物 – 天ぷら / 龍眼 / 豆腐かまぼこ
長崎まで来ると、スーパーの商品も東京とはずいぶん違う。魚売り場ではフグやナマコが普通に売られており、お惣菜コーナーには鳥の炭火焼きが、肉売り場には鳥刺しが並ぶ。買って帰りたいものがたくさんあって悩ましい。
今回は、ちゃんぽ ...
大村寿司
大村市内のスーパーのお惣菜売り場で、大村寿司なるものを見つけた。下山直後で空腹だったこともあり、見た目の華やかさにも惹かれて購入した。
ほんのり甘い酢飯に、椎茸やカンピョウ、ゴボウの煮付けなどをのせ、錦糸卵を散らした押し寿 ...
まるで修行のような一日 – 経ヶ岳 / 多良岳
修行だ。これは修行だ。薄暗い樹林帯の急登がいつまでも続く。疲れるばかりで楽しみが無い。
長崎最後の一日は多良岳に登ることにした。山頂ピストンじゃつまらないので、黒木集落から経ヶ岳に登り、稜線を縦走して周回下山する。 ...
皿うどん
初めて皿うどんを食べたのは、高校の修学旅行で九州を訪れた時だった。長崎での自由時間に数人で中華料理店に入り、ちゃんぽんと皿うどんを食べまくったのを覚えている。
当時はまだ一般的なメニューではなく、それまで皿うどんという食べ ...
Brand-New Year – part3 雲仙普賢岳
平成新山を後にして、ようやく登山道らしくなってきた。稜線まで上がると景色が良い。ついつい立ち止まって振り返り、写真を撮ってしまう。
稜線をしばらく進むと普賢岳の山頂だ。
山頂では数組の登山者が思い思いに時を過ご ...
Brand-New Year – part2 平成新山
雲仙岳の周回ルートは単調な区間がまあまあ長い。景色の良い場所は抜群に良いのだが、退屈な区間はひたすら退屈である。国見岳から下山してしばらくは普賢岳の山頂を巻くようにして進むため、平坦で暗く展望のない樹林帯が続く。
そんな登 ...
Brand-New Year – part1 国見岳
2023年の元旦は島原の海で迎えた。残念ながら水平線上の分厚い雲で初日の出を拝むことはできなかったが、振り返ると雲仙岳の頂がモルゲンロートに染まっていた。
あそこへ登るのだ。
登山口まで車で移動して、ゆっくり目 ...
牧のうどんは天才である
九州に来たら食べたいものの筆頭が牧のうどんだ。九州といっても福岡県西部と佐賀県にだけ集中して出店していて、その他の地域では食べることができない。もちろん東京でも食べられない。来なければ味わえない逸品なのである。
九州北部に ...