藤野15名山 – 前編

いまでは合併して相模原市緑区の一部となっている旧藤野町には、藤野15名山があります。陣馬山、生藤山、石老山といったメジャーどころに駅周辺の低山を加えて、やや無理やり15山を選んでいます。

藤山15名山の存在自体は知っていましたが、メジャーどころは登っているし、わざわざ駅周辺低山を登る気にもならないので放置してました。しかし昨年末から完登者に缶バッジの配布を始めたとのことで、それなら登ってみよっかなという気になりました。別に缶バッジが欲しいわけではありませんが、なんとなくです。まあ、いわゆるゲーム感覚ってやつですね。

地図を良く見て山の位置を確認。一日で全部に登るのはちょっと無理です。二日ならなんとか登れそう。ただ、下山後に駅前の観光案内所に出向いてカードにスタンプを押してもらわなければならず、観光案内所の営業が終了するのは夕方5時なので、そこのところも考えておかなくてはなりません。

中央線を挟んで北側に8山、南側に7山あります。北の8山は縦走路上にあり、ぐるっとまわってこれるので一日で登れます。相模湖駅を出発して藤野駅に到着するのでばっちりです。まずはこちら側を片付けることにします。

早朝6時、相模湖駅からスタート。うちから電車で来ると、この時間になります。ここから矢ノ根へ登り、明王峠、陣馬山、茅丸、生藤山と歩いていったん下山、再び登って鷹取山、小渕山、岩戸山を通り藤野駅まで行きます。

高尾陣馬縦走路の延長線上にある4山は過去に登ったことありますが、観光案内所でスタンプを押してもらうには、山頂標識といっしょに写った自撮り画像を見せなくてはなりません。このために新たな登山装備として自撮り棒を導入しました。

登り開始10分で汗だくです。正直、藤野15名山は夏に登るべき山ではありません。最も標高の高い茅丸で1019m、あとは1000m未満であり、駅周辺の7山は300m、400m台です。夏は灼熱です。登るなら秋や冬が快適です。じゃあなんでこんな季節に登ってるかというと、だれもやりそうにないときにやりたかったからです。だって涼しい季節に登るんじゃあ、普通すぎてつまらないでしょ?そうですよね?そう思いません?

暑くてバテますが、うっかりしてると時間オーバーしてしまうのでペースを上げていきます。いつもは賑わう陣馬山も、この気温では閑散としてました。

駅近の低山縦走中には、体温が上がり過ぎてちょっとボーッとしてきました。汗が止まりません。わりと暑さには強いほうで、熱中症などにはなりそうもないのですが、大量の汗には閉口します。全身濡れて、風呂上がりの人みたいになっています。

予定通りに藤野駅に到着。観光案内所へ向かいます。自撮り画像を見せながら、いただいたカードにスタンプを押してもらいます。観光案内所のおばさまは何度も、この暑いのにね〜とおっしゃってました。

昨年の11月からスタンプカードを始めて、達成者はまだそんなにいないとのこと。なくなりしだい終了の達成記念缶バッジは、たっぷり残ってるそうです。