飯田のシンボル – 風越山

南信の中心地でありながら県内五番目の規模という中途半端な立ち位置の飯田市。陸の孤島とも揶揄されるが、リニア駅の設置で盛り上がってるかと思いきや、繁華街は相変わらずのさびれ具合だった。

そんな飯田市の背後に聳える風越山は飯田を象徴する山だ。風越山を背にした飯田の町は、どこから眺めても美しい。登るなら町から歩いてといきたいところだが、ダルさに負けて麓の駐車場まで車で行き、約3kmの舗装路歩きは省略した。

山の形から想像できるが、山頂まではひたすら登りだ。針葉樹の高木の森をひたすら登っていく。

暑い、汗が吹き出す。樹林帯で直射日光が当たらないのは良いが、風が吹き抜けない。

山頂も木々に囲まれて展望はなかった。どんな山頂か知らずに登ってがっかりする人もいるだろうが、こういう地味な山もこれはこれで良い。山に登ってるなあって実感が湧くから。

風越山という優雅な山名にもかかわらず、風の無い暑い日だった。

2024年7月