龍神様を祀る山 – 両神神社
急登を登り切って稜線に出ると、両神神社があります。
イザナギ、イザナミの両神を祀っているので両神山というのだと思っていましたが、山名の由来には諸説があるようです。
両神山は、八日見(ようかみ)山、または龍頭(りゅうかみ)山とも呼ばれていました。
日本武尊が八日間この山を見ながら歩いたから八日見山というのは、まあいくらなんでも後付け感満載ですが、両神山を龍に見たてて、龍神の住む山として信仰していたというのは、なるほどと思います。
現代人の私から見ても龍のような山容です。古代の人々が、この山を畏敬の念を持って眺めたのはまちがいないでしょう。両神神社は、イザナミイザナギを祀るずっと前から、龍神信仰の場だったのです。
入り口では狛犬でなく、狛狼が迎えてくれます。
いまではあまり手入れがされていないのでしょうか。徐々に倒壊へと進んでいるようでした。
両神神社のすぐ裏手には両神御嶽神社があります。
こちらの御眷属もオオカミです。
本殿の内部は、なんと落書きだらけでした。
両神神社を過ぎて少し歩けば山頂です。痩せた岩尾根上の狭い山頂ですが、周囲がぐるりと見渡せます。
山頂には、両神神社の奥社があります。
2013年4月