横手山登頂記

登った山の管理にスマホのアプリを使用している。これを見れば、百名山にいくつ登ったかとか、現在地周辺の登ったことの無い山とかが一目でわかる。マイナーな低山なんかは、アプリに頼らないと登ったことあるかどうかわからなくなってしまうので重宝している。GPSを読み込ませれば自動でマーキングしてくれるので手間いらずだ。

そのアプリを眺めていて、あれ?と思った。ここ登ったことあるはずだけど未登になってるじゃないか

志賀高原の横手山には、去年の秋に登ったはずだ。渋峠から管理道路を歩いていくと、あの有名なパン屋のある広々とした山頂の広場に出る。早朝の誰もいない山頂広場で小休止し、展望台に登ってから志賀山へ向かった。

もしかして、あそこ山頂じゃなかったのか?

地形図を確認すると、山頂だと思っていた広場から300mほど南に山頂マークがあった。

しゃーない、もう一度登りに行くか。

前回同様、渋峠から管理道路を登る。

30分もかからずに例の広場に到着した。そこから南へ、ロープウェイ駅の方へと歩いていく。

ロープウェイ駅の横に、よく見ないとわからない小道があった。

横手山神社へ向かう道らしい。これが山頂への道なのだろう。

歩き始めてすぐに、山頂っぽい場所に出た。ここだろう。ここで間違いないはずだ。

それにしても、広場からここまでほとんど平坦だったから、標高差もほとんどない。だったら広場が山頂でもいいんでは。いや、でもまあ、ここが最高地点なんだろうね。

さて、引き返すかと思ったとき、山頂の先へと小道が続いているのに気づいた。試しにそちらへ向かうと、次第に下っていく。そして、ロープウェイの下に出た。

あー、そういうこと?

ロープウェイの下を歩くこの道が登山道ってことのようだ。つまり、渋峠からはロープウェイ路を山頂まで直登するわけなんだ。

今回も前回も舗装された管理道路を登った。登山地図にも管理道路が登山道になっていたし、他にルートも見当たらなかったのだが、確かに管理道路には他に誰も歩いていなかった。立ち入り禁止のようなことが書かれていたのは車の場合だろうと思ったが、もしかしたら徒歩でも立ち入り禁止だったのかもしれない。

登山者がロープウェイ路を次々と登ってきている。みんなこっちから登ってるんだ。ていうか、なんの表示も案内もないのに、なんでみんなロープウェイの下を登ってくるのだろう。それともこの辺りでは、リフトやロープウェイの下を登るのが半ば常識になっているのだろうか。

ロープウェイ沿いに渋峠まで下った。

これで一応横手山にも登頂したことになる。ロープウェイの急登も登らずにすんだ。まあ、いいでしょう。

次回があれば、ロープウェイの下を登ります。

2023年5月