春の伊豆 – 古稀山 / 達磨山 / 金冠山

前日とは打って変わって快晴の朝。雲ひとつない青空。標高が400m下がっただけなのに、山はすっかり春の装いだ。

西伊豆の縦走路を北へ歩いていく。

左手は海。海の向こうには南アルプス。海越しに見る南アルプスは新鮮だ。

右手は高原。天城山が朝日を浴びて輝いている。

西伊豆スカイラインが山脈に併走しているが、車道は山の東側なので、ドライブでは海が見えない。ここは歩くほうがずっといい。

古稀山を越えて、達磨山へ向かう。

天気は良いが風が強い。時折り飛ばされそうな突風も吹く。背の高い樹木はなく、吹きさらしである。暖かな春の日に見えるが、体感温度はかなり低い。

西伊豆スカイラインからわずかに登れば達磨山の山頂だ。本日の最高峰982m。

達磨山からは戸田峠まで大きく下り、15分ほど登り返すと金冠山に到着する。今日の山行の最北の目的地だ。

駿河湾の向こうに広がるのは沼津の街。富士山が緩やかな裾野を大きく広げている。

ああ、なんて気持ちの良いところだろう。

稜線まで車で上がれるので、最低限の労力で最大限の風景を堪能することができる。お得な山域だ。

さて、車を停めた伽藍山の先の駐車場まで歩いて戻らねばならない。

車道を歩いて山頂を巻かずに、帰り道も稜線を行こう。

2022年1月