心の扉を開いてみよう – 箱根駒ヶ岳 / 神山

海が見える!海が見える!海が見える!

なんて開放感のある山頂なんだろう。

富士山と愛鷹山の間には南アルプス南部の山々。

東は丹沢山塊。

雄大な弧を描く駿河湾。

キラキラ輝く海に浮かぶ伊豆諸島。

ぐるっと360度の展望。

芦ノ湖と外輪山がはるか下に見える。

カルデラ湖の中央に盛り上がった火口丘の頂きは、独立峰の山頂に立っているよう。のびやかな裾野の先は広々とした平原、そして海。

幾重にも重なる深い山並みの奥にある静かな山頂もいいけれど、こんな開放感のある山もいいね。

心の扉が大きく開いて、新鮮な気持ちでいっぱいになる。

山では気持ちが心の奥へと向かっていき、心の奥のさらに奥の、深い深いところにいる自分へと凝縮していく。

でも、海では心は外向きだ。心の中身が肉体を離れ、ふわっと周りへ広がっていく。

写真を撮るなら変化のある山がいいけど、ただ眺めるなら海が好き。山の上から見渡す海は格別。

広々とした駒ヶ岳の山頂は、心のもやもやを放散させる絶好の場所でした。

最高峰の神山は神の山として崇められ、駒ヶ岳の山頂はその神山の拝所となっています。

神山からさらに先へ進むと大涌谷に下ります。火山性の有毒ガスが、あちこち噴出してました。

有史以来の噴火の記録はないけれど、箱根はれっきとした生きている火山。

お約束の黒たまごを食べてから下山した後は、芦ノ湖スカイラインをドライブしました。

外輪山の稜線に沿って走る天空の道です。

富士山に太平洋。広々と広がる平原。外輪山の内側は芦ノ湖の向こうにさっき歩いた中央火口丘。

海と山を交互に眺めながら、気持ちよく運転できました。