地元山に登る朝 – 守屋山
所用で長野まで出かけた翌日、あとは帰るだけなのでどこか登っていこうと地図を眺める。帰り道の方向で、あまり時間がかからず登れて、なるべく登って楽しそうな山…あった。守屋山にしよう。手頃に登れて山頂からの展望もなかなかだとは知っていたが、あまりに手頃過ぎて今までわざわざ登りに行くことはなかった山だ。
登山口のだだっ広い駐車場にポツンと車を停めて登山開始。
よく整備された登山道を登っていく。整備のされ具合で、この山がいかに愛されているのかがよくわかる。
1時間少々で森を抜けて山頂に出た。眼下には諏訪湖が広がっている。雲が多く、スッキリ晴れてはいないけど、南アルプスに八ヶ岳もよく見えている。
ここが山頂かと思ったが、ここは守屋山東峰で、最高点はさらに先のようだ。もちろんそこまで行く。地図を見るとすぐ近くである。
東峰からは20分で山頂に着いた。こちらも良い展望だ。中央アルプスがぐっと近づいた。
見晴らしの良いところにベンチが設えてある。腰を下ろして朝ごはんを食べた。
山頂には、手作り感のある休憩小屋があった。山の花を集めた小さな花壇もあった。やっぱり地元の人たちに愛されてる山なんだな。
下山時にはいくつかのグループとすれ違った。早朝からしゃかりきになって登るような山ではなく、ゆっくり出てきて、のんびり登る山なのである。
こんな山が近くにあるのは、なんともうらやましい限りであった。
2021年7月