御神渡り
五年ぶりに出現した御神渡りを見に、諏訪湖へ行きました。
御神渡りというのは、結氷した湖面に走る盛り上がった氷の亀裂で、上社の男神が下社の女神に会いに行った跡だとされています。
直近の一週間ずいぶん暖かかったのでかなり溶けてしまっていましたが、それでも神様の歩いた跡はしっかり残っていました。
この御神渡りも、地球温暖化のせいなのか、女神へのご関心が薄れたのか、近年は出現が稀になっています。
完全結氷した湖面が夜中の気温低下でさらに凍り、湖面の表面積を超えて膨張するとき、その膨張圧に耐えきれず爆音とともに亀裂がせり上がるという御神渡り出現の瞬間を、つまりは男神が湖面を渡るその時を、いつかこの目で見てみたいものです。
2018年2月