中世の社家町 – 上賀茂

京都市街の北のはずれ、中心部と比べてだいぶ川幅のせまくなった賀茂川を渡ると上賀茂神社だ。

賀茂氏の一族は、平安京に都が遷されるずっと以前からこの地に住んでいて、上賀茂神社もその頃から祀られていた。

神社の南東は社家町だ。賀茂川から引いた水路に沿って土塀が続き、上賀茂神社の神官を務めた氏族の屋敷が集まって町並みを作っている。この町割りは、中世よりほとんど変わっていないという。

千年以上前の聖地がいまでも聖地であり、数百年前の町がいまでもそのまま町であり、それらはおそらくこれからも存在し続けるというのは、すごいことだなと思う。