京都最大の歓楽街 – 祇園

妖しげなネオンのお店が密集する地区にあって、この一画だけは異なる風が吹いている。

祇園新橋には、江戸時代に建てられたお茶屋が軒を連ねている。弁柄格子と簾の町並みは、祇園と聞いて思い浮かぶイメージそのものだ。

歩いてもすぐに通り抜けてしまうこのわずかな区画だけが、伝統的な花街の面影を残している。

通りを抜ければ、キャバクラや性風俗店の入った雑居ビルが林立している。そのギャップがまた不思議である。

夜には賑やかだった祇園の町も、休日の早朝にはひっそりとしていた。