機織の町 – 西陣

西陣は広い。東西南北2kmの範囲に町が広がっている。路地は狭く、軽自動車でも通過困難な箇所も多い。

古い町家もあれば新しめの住宅もあり、小さなビルもある。雑然としているが、全体的にまとまった雰囲気でもある。

西陣織は、こうした町家で家内制手工業的に生産されてきた。機織の生産行程を町全体で分業化することで、小規模な町家の集合体が全国的に名高い織物の生産を担っていたのだ。

西陣は仕事場であり生活の場でもある。ここでは、ぶらぶら歩く観光客の姿は見ない。